イオンモールnews|第3Q営業収益15.1%増・経常利益25.6%増の増収増益
イオンモール(株)(千葉市美浜区、岩村康次社長)が2022年2月期第3四半期の決算を発表した。
2021年3月1日~11月30日の業績は、営業収益2332億8600万円(前年同期比15.1%増)、営業利益283億4600万円(23.1%増)、経常利益237億5500万円(25.6%増)、四半期純利益164億5700万円(前年同期は45億9900万円の損失)と黒字に転じた。
営業利益率12.2%、経常利益率11.8%。
新型コロナウイルス感染症の感染状況は国、エリアによって違いはあるものの、依然として収束には至らず、国内外のモールでは一部営業時間の短縮や臨時休業を実施した。この休業期間中の固定費等は、新型コロナウイルス感染症による損失として36億6300万円を特別損失に計上している。
日本国内事業の営業収益は1915億7500万円(対前年同期比111.2%)、営業利益は219億1700万円(104.3%)と増収増益となった。新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない一昨年対比では、営業収益は93.7%、営業利益は60.7%。また、既存モール専門店売上高は前期比110.7%(対象84モール)、一昨年対比80.4%(対象83モール)。
コロナ禍で取り組みを推進した「イオンモールアプリ」は2021年11月末時点でダウンロード会員数が約612万人まで拡大した。
海外(中国・アセアン)事業は12月が決算期のため、1月~9月の業績となる。営業収益は417億1100万円(対前年同期比137.5%)、営業利益は64億0900万円(320.1%)。7月~9月にベトナムを中心としたアセアンでは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う臨時休業実施による影響を大きく受けたが、中国では専門店売上高は伸長した。海外事業としては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない一昨年対比においても、営業収益は115.8%、営業利益は104.6%と増収増益を確保した。
11月末時点で中国は22モール体制まで拡大し、2025年度末時点において29モール体制の実現を目指す。新規出店では、成長性の高い内陸部を重点出店エリアに定め、湖北省に加えて湖南省を新たな出店エリアと位置づけ、両省を内陸部の核として出店を拡大する。2023年に(仮称)イオンモール武漢江夏(湖北省武漢市)、2024年に(仮称)イオンモール杭州銭塘新区(浙江省杭州市)、(仮称)イオンモール長沙茶塘(湖南省長沙市)の3モールの出店を決定した。
アセアンは11モール体制まで拡大し、2025年度末時点において23モール体制の実現を目指す。最重点出店エリアであるベトナムでは、現在出店している南部、北部に加えて、中部エリアの周辺都市においてもドミナント出店を加速する。