ファーストリテイリングnews|第2Q売上収益1兆2189億円の過去最高益

(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正会長兼社長)の2022年8月期上期の連結業績は、売上収益が1兆2189億円(前年同期比1.3%増)と増収となり、営業利益は1892 億円(12.7%増)と、為替が円安となった影響を除いても、営業利益は過去最高を達成した。その他アジア・オセアニア地区、北米、欧州のユニクロ事業は大幅な増収増益だった。

売上総利益率は前期比で1.7ポイント改善して51.6%、売上高販管費率は前期比1.0ポイント上昇して36.0%。また、期初に比べて円安となったことで、金融収益・費用は、外貨建て資産などの換算による為替差益など、ネットで232億円のプラスを計上した。

この結果、税引前四半期利益は2125億円(24.0%増)、四半期利益は1468億円(38.7%増)。第2四半期連結累計期間では予想を上回る過去最高の業績となった。

国内ユニクロ事業は、売上収益が4425億円(前年同期比10.2%減)、営業利益は809億円(17.3%減)。既存店売上高は9.0%減。前年の売上げのハードルが高いことに加え、上期は冬物の売れ筋商品に欠品が発生し、機会ロスが生じたことによって減収となった。粗利益率は値引率の改善により0.9ポイント改善も、販管費比率は減収に伴って2.6ポイント上昇した。

海外ユニクロ事業は、大幅な増収増益だ。売上収益は5932億円(13.7%増)、営業利益は1003億円(49.7%増)。その他アジア・オセアニア地区、欧州は大幅な増収増益となり、過去最高の業績を記録した。北米は大幅な増収となって、黒字化した。グレーターチャイナは、新型コロナに伴う行動規制の影響を受け需要が減退し、減収減益。海外ユニクロ事業に占める、北米、欧州の営業利益の構成比は約20%。グレーターチャイナの約55%に次ぐ収益の柱の一つとなりつつある。

ジーユー事業は減収、大幅な減益だった。売上収益は1228億円(7.4%減)、営業利益は93億円(40.9%減)。気温が高かったことで秋物の販売に苦戦、冬物は好調な商品があったものの、生産や物流の遅延の影響で機会ロスが生じた。

グローバルブランド事業は増収となり、黒字に転換。売上収益は589億円(8.1%増)、営業利益は10億円の黒字。セオリー事業は大幅な増収増益。コントワー・デ・コトニエ事業は増収、営業利益の赤字幅は大幅に縮小している。

この結果、ファーストリテイリングでは2022年8月期連結業績予想を上方修正する。通期は売上収益2兆2000億円(前期比3.1%増)、営業利益2700億円(8.4%増)、当期利益1900億円(11.9%増)に修正。

 

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