エンチョーnews|年商373億円2.3%減・経常利益43.1%減の減収減益
(株)エンチョー(静岡県富士市、 遠藤秀男社長)が2022年3月期の本決算を発表した。
2021年4月1日~2022年3月31日の業績は、売上高372億7700万円(前年同期比2.3%減)、営業利益7億0300万円(38.6%減)、経常利益5億7100万円(43.1%減)、そして当期純利益4億0600万円(51.1%減)と減収減益だ。
営業利益率は1.9%、経常利益率は1.5%。
エンチョーは、「共に学び 共に成長する 繋がる全ての人に幸せを創造する企業」を目指し、中期経営計画スローガンとして「3つの進化(伸化、深化、新化)で企業価値を高める」を掲げ、地域に根差した品揃えの最適化や専門店事業推進による「収益力向上」、事業間連携体制の強化や買物環境の向上による「集客力強化」、電子化やWEB化等によって業務効率化や労働環境の改善を図る「働き方改革」の取り組みを推進した。
ホームセンター事業の売上高は272億9700万円(6.4%減)。
DIY用品では資材高騰による影響を受け、合板、鋼材、内装材などの建築資材の売上高が増加したが、在宅時間の拡大に伴って前期に大きく増加していた工作材、電動工具、塗料などのDIY商材、アクリル素材などの飛沫防止を目的とした商材は、需要が平常時に戻ってきたため減少した。
園芸・ペット・カーレジャー用品では、生花や観葉植物の売上高は増加したが、用土、肥料、散水用品が減少した。ペット用品は、前期にオープンした新店の寄与もあり堅調に推移した。
家庭用品では、前期に大きく増加した新型コロナウイルス感染防止に関連する商品は、引き続き需要はあるものの、特需となった前期までには至らず減少した。また、冷房用品、暖房用品をはじめとして、夏物、冬物ともに季節品が低調だった。
専門店事業の売上高は88億0400万円(12.5%増)。
ハードウェアショップは既存店が堅調に推移したことに加えて、前期にオープンした新店の寄与もあり、木材、塗料、工具金物、電動工具などの売り上げが増加した。アウトドアショップは既存店、新店ともにキャンプ用品を中心に好調に推移した。
2021年7月にアウトドアショップ「SWEN一宮店」(愛知県一宮市)を、10月にアウトドアショップ「SWENフレスポ小田原店」(神奈川県小田原市)の2店舗をオープンした。11月に「casa&SWEN島田店」を業態変更し「SWEN島田店」としてリニューアルオープンした。その他、ホームセンター既存店4店舗の全面改装を実施し、1店舗を閉店した。
3月31日時点の店舗数は57店舗。内訳は、ホームセンター23店、ハードストック11店、ダイソー2店、ズースクエア3店、casa2店、SWEN16店。
来期は、売上高382億円(2.5%増)、営業利益7億1000万円(1.0%増)、経常利益5億8000万円(1.5%増)、当期純利益4億1000万円(0.8%増)を見込む。