関西フードマーケットnews|統合初決算は売上高2843億円・純利益84億円
イズミヤ(株)、(株)阪急オアシス、(株)関西スーパーマーケットの3社からなる(株)関西フードマーケット(兵庫県伊丹市、林克弘社長)の2022年3月期の決算が発表された。
イズミヤと阪急オアシス2社の通期(2021年4月1日~2022年3月31日)と、関西フードマーケット、関西スーパーマーケットおよび(株)KSPの3社の第4四半期(2022年1月1日~3月31日)の連結数値となる。
売上高は2842億6500万円、営業利益58億0200万円、経常利益49億4000万円となり、特別利益に負ののれん発生益54億5900万円などを計上したことから、当期純利益は83億6800万円となった。
イズミヤは売上高1390億0900万円(前期比104.5%)、営業利益25億6600万円(82.9%)。スーパーセンター内の食品部門の取り込みで増収なったが、既存店での前年の巣ごもり需要の反動によって既存店売上高前年同期比97.3%と、コスト増で減益となった。八尾店や八幡店などスーパーセンター業態のショッピングセンター型転換の改装を実施したことから、工事期間中の休業も影響した
阪急オアシスは売上高1095億3900万円(前期比98.9%)、営業利益20億3100万円(134.0%)と、減収も、売上総利益率の改善によって増益。既存店売上高前年同期比は99.5%(客数99.9%、客単価99.5%)。2021年4月に神戸三宮店(兵庫県神戸市)、2022年3月大淀南店(大阪府大阪市)を新規出店し、4店舗で商圏ニーズの変化に対応したMD変更や百貨店で取り扱うデパ地下スイーツギフトの導入といった改装を行った。
関西スーパーマーケットとKSPからなる関西スーパー事業は、第4四半期(2022年1月1日~3月31日)の経営成績のみが含まれているが、通期でみると売上高1288億4700万円(前期比99.9%)、営業利益26億2300万円(96.1%)の減収減益。
既存店売上高前年同期比は100.1%(客数101.5%、客単価98.7%)。旗艦店である中央店の商品ラインナップなどを導入する「中央店型モデル」への改装を実施した店舗が好調に推移した。その改装は高石駅前店(大阪府高石市)、佐井寺店(大阪府吹田市)、鴻池店(兵庫県伊丹市)の3店舗で実施した。
関西フードマーケットの2023年3月期は売上高3840億円、営業利益80億円、経常利益75億円、当期純利益38億円を見込んでいる。