やまやnews|年商1434億円/酒販事業は巣ごもり需要反動で減収
(株)やまや(宮城県仙台市、山内英靖社長)が2022年3月期の決算を発表した。
売上高が1434億2000万円、営業利益が6億4300万円(前年同期は営業損失2億5100万円)、経常利益87億8100万円(510.4%増)、純利益は44億0100万円(前年同期は純損失79億7900万円)となった。
なお同社は今期の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用している。2022年3月期の売上高は、収益認識会計基準等を適用した後の数値となっているため、前年同期との増減額および増減率は記載していない。
営業利益率0.4%、経常利益率6.1%。
酒販事業は、売上高1316億0500万円(前年同期は1348億5700万円)、営業利益は49億1400万円(前年同期は62億2700万円)となった。
前年に引き続き、巣ごもり需要により売上は堅調に推移したが、効果が一巡したこともあり、前年の売上にはおよばなかった。10月には原材料価格の高騰などによる商品の値上げが相次ぎ、家計負担の増加に伴う節約志向が強まった。「ウィズコロナ」の対応として「やまやドライブスルー」の展開、セミセルフレジへの切り替えを実施した。
5店舗を新規出店。一方で、1店舗を閉店し、酒販事業の総店舗数は345店舗。
外食事業は、売上高121億3300円(前年同期は157億64百万円)、営業損失42億8200万円(前年同期は営業損失64億9000万円)となった。
「ウィズコロナ」の対応として、テイクアウトスペースの設置、テイクアウトおよびデリバリーメニューの強化、配膳ロボット、卓上サーバーの導入、スマホオーダーへの対応を進めた。また、ニーズの変化に対応するため、FC店を中心として、ハイブリッド業態(はなの舞+焼肉牛星など、1店舗に2つの業態を取り入れた店舗)の店舗造りを進めた。
直営376店舗、フランチャイズ345店舗となり、総店舗数は721店舗。
次期は、売上高1550億円(8.1%増)、営業利益42億円(552.9%増)、経常利益40億円(54.4%減)、当期純利益20億円(54.6%減)を見込む。