天満屋ストアnews|第1Q営業収益137億円・経常利益6億円11.3%増
(株)天満屋ストア(岡山市北区、野口重明社長)が2023年2月期第1四半期の決算を発表した。
3月1日~5月31日の連結業績は、営業収益137億3600万円(前年同期は167億0100万円)、営業利益6億0500万円(前年同期比14.8%増)、経常利益6億1400万円(11.3%増)、四半期純利益3億9500万円(20.1%増)だった。
営業利益率4.4%、経常利益率4.5%。
小売事業の営業収益は125億1000万円(前年同期は153億3800万円)、営業利益は5億2500万円(前年同期比18.8%増)。
行動制限の緩和により人流が回復し、昨年苦戦をした衣料品・生活用品の需要が高まるものの、生活様式の変化に伴い来店客数はコロナ禍以前の状況へ回復しておらず、さらに昨年の内食需要の反動減を受け食料品は厳しい状況で推移した。
同社では、コロナ下での顧客の買物ニーズに対応すべく、スマートレシートの導入、キャッシュレス決済の推進、ネット販売の拡大に注力するとともに、コロナ禍における生活応援として、EDLP(低価格戦略)の強化やシンプルで分かりやすい曜日販促、Edy付きハピーカードの新販促に取り組んだ。
3月に総社溝口店(岡山県総社市)の全面改装、高梁店(岡山県高梁市)に「ニトリ」、岡南店(岡山市南区)の第二期改装として駐車場の「アクロスプラザ岡南」に「ホームセンタータイム」、4月に岡南店本館に「ロフト」を導入するなど既存店舗の活性化に取り組んだ。
さらに、4月には「備える暮らし」をテーマに地域住民と社会資源やサービスをつなぐアプリ「まちケアコモンズ」を提供する(株)まちケアに出資した。
小売周辺事業の営業収益は12億2500万円(10.1%減)、営業利益は8000万円(6.1%減)。小売周辺事業とは惣菜などの調理食品の製造販売を主とするサポート部隊だが、引き続き徹底した品質管理と衛生管理に努めるとともに、商品開発の強化や生産性の向上に取り組んだ。消費行動の変化による堅調な内食需要や環境に配慮した商品の選択など、多様化する消費者ニーズへの変化対応力が求められている。また、原材料・原油価格の上昇により、厳しい経営環境が続いている。