しまむらnews|第2Q売上高3013億円5.9%増・経常利益14.9%増/PBが牽引

(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)が2023年2月期第2四半期の決算を発表した。

2月21日~8月20日の業績は、売上高3013億4800万円(前年同期比5.9%増)、営業利益289億1900万円(14.1%増)、経常利益296億8000万円(14.9%増)、四半期純利益206億2000万円(18.3%増)。

営業利益率9.6%、経常利益率9.8%。依然、高い水準を堅持している。

しまむらグループは2023年度のグループ統一テーマを “リ・ボーン2ndステージ「進化と応用」” として、商品力と販売力の強化を推し進めている。また、事業の基礎と基盤の強化や将来に向けた対応では、EC事業で4月にアベイル事業とシャンブル事業の展開を開始している。

主力のしまむら事業の売上高は前年同期比4.5%増の2251億9200万円。ブランド力を進化させるため自社開発ブランド(PB)とサプライヤーとの共同開発ブランド(Joint Development Brand=JB)の品揃えを拡充し、PBでは機能性を、JBではトレンド提案を強化した。上海のロックダウンにより一部商品で納期遅れが発生するなか、サプライヤーと連携して対処した 結果、6月下旬以降の猛暑に対して夏物を十分に準備することができ、7月度は売上げを大きく伸ばすことができた。広告宣伝では、デジタル広告を中心とした新規販促媒体の拡大で客数が増加した。チラシの打出しではインナーフェアなどの新企画が好調だった。2店舗を開設、1店舗を閉店し、1422店となった。

アベイル事業の売上高は11.6%増の295億8500万円。JBはレディースとメンズのアウター衣料とアクセサリーを同一売場内で関連販売し好調だった。服飾雑貨ではバッグや帽子、アームカバーが外出需要の回復と猛暑により売れ筋となった。インテリア・生活雑貨では、キャラクター商品を中心に品揃えを拡大したことで売上げを伸ばした。販促では、デジタル広告を拡大した。都市部店舗限定のWEBチラシは効果的だった。1店舗を開設、2店舗を閉店して313店となった。

バースデイ事業の売上高は6.4%増の359億4800万円。主力JBの「futafuta(フタフタ)」はブランド10周年企画が好調だった。新生児向け新規JBの「Cottoli(コトリ)」はギフト提案を強化したことで売上が伸長した。また、行楽・帰省需要により、ベビーカーやチャイルドシート、スイムグッズや浴衣・甚平も好調だった。販促では、新規販促媒体の拡大やインフルエンサーの活用など、デジタル販促の多様化が集客力強化に効果的だった。2店舗を開設し、2店舗を閉店して310店となった。

シャンブル事業の売上高は14.1%増の72億1900万円。外出需要の高まりでバッグや帽子、アームカバーなどの服飾雑貨が売上げを伸ばした。インテリアでは絵本キャラクターのスリッパやクッションが好調だった。ギフト向け商品では、シーズン毎のテーマに沿って品揃えし、販促物やラッピング資材もテーマに連動した色や柄とした。顧客が商品やラッピング資材を自由に選べる「ギフトマルシェ」では特設売場の販売を強化したことで、客数や1点単価が上昇した。7店舗を開設し、店舗数は109店。

ディバロ事業
の売上高は9.3%増の3億7800万円。外出需要の高まりで、レディースとメンズのシューズ全般が好調で、スニーカーやサンダル、パンプスやビジネスシューズが売上げを伸ばした。「靴&ファッション」の新モデル店舗を想定し取扱いを拡大したアウター衣料と服飾雑貨は、靴との着こなし提案を強化したことで買上げ点数が増加した。販売力の強化では、SNS配信の回数と媒体の種類を増やしたことでSNS会員数が大幅に増加し、来店客数増加に繋がった。店舗開設・閉店は無く、店舗数は15店舗。
なお台湾で事業展開する思夢樂事業の売上高は前年同期比22.9%増の6億6500万ニュー台湾ドル(30億2300万円)。42店舗を展開する。

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