ダイイチnews|年商465億円5.8%増も経常利益2.6%減
(株)ダイイチ(北海道帯広市、若園清社長)が2022年9月期の本決算を発表した。
2021年10月1日~2022年9月30日の業績は、売上高465億6000万円(前年同期比5.8%増)、営業利益18億8300万円(3.4%減)、経常利益19億2000万円(2.6%減)、当期純利益11億6300万円(9.6%減)の増収減益となった。
営業利益率4.0%、経常利益率4.1%。
売上高は、11月の「平岸店」(札幌市豊平区)オープンの効果に加え、地域別・店舗別のきめ細やかな販売戦略と顧客の期待に沿える価格戦略の展開、品揃え・サービスの継続的なレベルアップなどに取り組んだ結果、増収となった。地域別売上高は、帯広ブロックは196億5800万円(1.8%増)、旭川ブロックは134億2600万円(2.7%増)、札幌ブロックは134億7100万円(15.8%増)。
売上総利益率については、引き続き商品ロス削減や在庫効率の改善は進んだものの、前年同期に比べ0.2ポイント減少して、24.7%となった。販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は21.8%となり、人件費の上昇、電気料負担の増加及び新規出店に係る一時的な費用発生等により総額は増加したが、前年同期と同じ比率となった。
2021年11月に、札幌ブロック6店舗目となる「平岸店」をオープンした。また、2022年1月に「啓北店(帯広ブロック)」、6月に「白石神社前店(札幌ブロック)」と「めむろ店(帯広ブロック)」、7月に「自衛隊前店(帯広ブロック)」の計4店舗をリニューアルオープンした。
9月末の店舗数は、帯広ブロック9店舗、旭川ブロック7店舗、札幌ブロック6店舗、合計22店舗。「移動スーパー(とくし丸)」事業は、9月末時点で15台が稼働している。
事業年度の重点実施事項として、①新型コロナウイルス感染症対策の徹底、②札幌ブロック6店舗目「平岸店」を早期に軌道に乗せる、③コンプライアンスの徹底と職場環境の改善、④人材確保と職階別教育の推進、⑤売上高対経常利益率と売上総利益率の目標達成、⑥商品力の強化(コア商品の開発)による差別化戦略の推進、⑦社会貢献、地域貢献による地域密着企業へのさらなる挑戦に取り組んだ。
イトーヨーカ堂との協働については、セブンプレミアム商品の取り組み強化と、帯広地区における協働販促の実施、リスク管理など有用な情報の交換に努めている。