フジnews|第1Q営業収益1954億円3.0%増・経常利益10.8%減
(株)フジ(愛媛県松山市、尾﨑英雄社長)が2024年2月期の第1四半期決算を発表した。
営業収益1953億8600万円(前年同期比3.0%増)、営業利益23億3800万円(14.7%減)、経常利益28億0100万円(10.8%減)、四半期純利益17億7400万円(12.9%減)となった。
営業利益率は1.2%、経常利益率は1.4%。
(株)フジ・リテイリングでは、「最新基準の店舗づくり」を掲げ、愛媛県と広島県を重点エリアとして新規出店計画を進めている。また、安全で安心が確保された快適な買物環境の追求、デジタル化の推進、多様化ニーズへの対応などの既存店活性化計画にも取り組んでいる。
2022年8月以降、段階的なオープンを進めてきたラクア緑井(広島市安佐南区)は、3月にグランドオープンした。また、既存店舗では、3月にフジグラン緑井(広島市安佐南区)で改装を進め、4月にはフジグランナタリー(広島県廿日市市)とフジ白島店(広島市中区)でも改装した。さらに、大型店を中心にコロナ禍で中止していた大規模なイベントを再開している。
食料品は、生活防衛意識に応えるために価格訴求を推進している。また、前年度に創業55周年記念事業の一環として開発された、地元の素材や味付けが特徴の記念商品のさらなる進化など、新たな価値を提供する取り組みも継続している。
移動スーパーは、3月にフジグラン北島(徳島県板野郡北島町)でサービスを開始した。現在、合計43店舗を拠点に76台228ルートでサービスを提供している。
衣料品と住居関連品は、商品構成の見直しやレイアウト変更などを通じて、既存店の活性化に取り組んでいる。また、外出需要への対応に注力し、「美と健康」をテーマとした商品の拡大も進めている。婦人衣料や履物、服飾は回復基調にある。テナント事業も、飲食店やアパレル店を中心に堅調に推移している。
フジ・リテイリングの子会社である(株)フジマートは、3月にピュアークック五月が丘店(広島市佐伯区)と、4月にピュアークック観音店(広島市西区)の改装を行った。
マックスバリュ西日本(株)では、兵庫県西部、岡山市、広島市、山口県、香川県、山陰エリアを中心に出店計画と既存店の活性化に取り組んでいる。また、移動スーパーやEコマースをはじめとするノンストア事業の確立にも取り組んでいる。
4月にはマックスバリュ河崎店(鳥取県米子市)をオープンした。既存店では、4月にマックスバリュ段原店(広島市南区)、マルナカ仏生山店(香川県高松市)、マルナカ佐川店(高知県高岡郡佐川町)、5月にマルナカ加茂(かも)店(広島県福山市)の4店舗で改装を行った。
通期は、営業収益7959億円(1.4%増)、営業利益115億円(1.6%増)、経常利益135億円(1.0%増)、当期利益51億円(43.5%減)を見込む。