イズミnews|第1Q営業収益1143億円3.8%増・経常利益4.8%増
(株)イズミ(広島県広島市、山西泰明社長)が2024年2月期第1四半期の決算を発表した。
3月1日~5月31日の業績は、営業収益1143億1400万円(前年同期比3.8%増)、営業利益81億5000万円(3.6%増)、経常利益83億2400万円(4.8%増)、四半期純利益55億2900万円(4.4%増)。
売上総利益は337億2900万円(前年同期比1407万円増)となった。営業収益対比では29.5%となり前年同期に比べて0.1ポイント上昇した。
営業利益率は7.1%、経常利益率は7.3%。
主力の小売事業の営業収益は1099億9900万円(3.7%増)、営業利益は66億6400万円(0.3%増)。既存店売上高は、前年同期比4.8%増(収益認識会計基準等適用前の数値)。ウィズコロナの状況に即対応した品揃えやサービス提供が奏功して好調だった。とくに、直営ライフスタイル売場やアパレル・飲食専門店テナントへの集客回復により、販売は大幅に伸びた。
商品面では、多様なニーズに対応し、さらに店舗付加価値を高めていくため、惣菜・生鮮加工品の自社製造ブランド「zehi(ぜひ)」に新たな4つのシリーズ、「premium(プレミアム)」、「season(シーズン)」、「balance(バランス)」、「trend(トレンド)」を加えた。
店舗面では、既存店の大規模なリニューアルを実施した。「ゆめタウン八代(熊本県八代市)では、広域集客力を強化するために、有力テナントの入れ替えを行い、食分野の競争力を高めた。また、「ゆめタウン行橋(福岡県行橋市)」では、(株)アダストリアが展開するライフスタイルブランド「studioCLIP」フォーマットのフランチャイズ第1号店として、「studioCLIPゆめタウン行橋店」を開業した。
小売周辺事業は、営業収益106億9800万円(8.4%増)、営業利益13億3900万円(27.9%増)。新型コロナの5類移行に伴い、小売事業の販売が好調で、関連する業務の取扱高や販売高も増加した。
金融事業の(株)ゆめカードでは、電子マネー「ゆめか」やクレジットカードの利用が拡大し、累計発行枚数は前期末における974万枚から5月末時点では991万枚に増加した。
飲食事業のイズミ・フード・サービス(株)では、経済活動の正常化が一段と進展し、営業収益がコロナ前を上回った。主力直営業態の「お好み一番地」が回復途上ではあるものの大きな増益要因となった。