しまむらnews|第2Q売上高3168億円5.1%増・経常利益・3.5%増
(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)が2024年2月期第2四半期の決算を発表した。
2月21日~8月20日の連結業績は、売上高3168億3800万円(前年同期比5.1%増)、営業利益301億7300万円(4.3%増)、経常利益307億2500万円(3.5%増)、四半期純利益209億5400万円(1.6%増)と増収増益だった。
営業利益率9.5%、経常利益率9.7%。
しまむら事業の売上高は前年同期比5.4%増の2373億2500万円。自社開発ブランド(PB)とサプライヤーとの共同開発ブランド(Joint Development Brand、以下JB)で品揃えの拡充や高価格帯の拡大を進めた。
猛暑対応では、冷感素材を使用した「FIBER DRY」や「COOL」シリーズの実用品が好調だった。行楽、帰省など外出需要に対応した夏物も積極展開し、アウター衣料、実用品ともに好調に推移した。広告宣伝では、チラシや動画CMのWEB配信を拡大し、経費抑制と売上向上に効果を発揮した。創業70周年企画では、インフルエンサーや有名タレントを起用したチラシが集客力向上やSNS会員数の増加につながった。商品調達面では、売れ筋商品を短期間で追加する短期生産サイクルの拡大が売上げ向上につながった。
また、海外サプライヤーと直接取引する貿易部の活用や生産国比率の見直しは仕入原価上昇の抑制に寄与した。期中は6店舗を開設し、9店舗を閉店して、1415店舗となった。
アベイル事業の売上高は6.9%増の316億2600万円。レディースとメンズのアウター衣料でJBを中心にトレンド商品や他ブランドコラボ企画が売れ筋となった。外出需要への対応では厚底スニーカーやサンダル、帽子やアームカバーが好調だった。チラシではカップルコーデや親子コーデなどの新企画が好調だった。個店対応では都市部と地方で店舗特性に沿った品揃えとチラシ配布が対象店舗の売上げにつながった。期中は1店舗を開設、2店舗を閉店して、312店舗。
バースデイ事業の売上高は1.1%増の363億5000万円。トレンド商品を拡大したJBが夏物を中心に好調だった。スイムグッズや浴衣・甚平が売上げを伸ばした。また、SNSによるデジタル販促を拡大し販促媒体の多様化を進めた。期中、4店舗を開設し、店舗数は317店舗。
シャンブル事業の売上高は4.2%増の75億2100万円。アウター衣料が売上げを伸ばし、外出需要への対応では、帽子やアームカバーなどの服飾雑貨やコスメが好調だった。キャラクター商品では新たに展開したジブリやディズニー商品が売れ筋となった。期中は5店舗を開設、3店舗を閉店して、115店舗となった。
シューズを扱うディバロ事業の売上高は15.5%増の4億3700万円。外出需要でメンズとレディースのカジュアルシューズやスニーカーが売上げを伸ばし、猛暑によりサンダルや帽子も好調だった。ヤング向け商品では、厚底スニーカーやスポーツサンダルが売れ筋となった。期中の店舗開設・閉店は無く、16店舗となっている。
台湾全域で店舗を展開する思夢樂事業の売上高は17.5%増の7億8200万NT$(35億7700万円)。20代から60代の女性とその家族をターゲットとした総合衣料の専門店として、日本企画のPBやJB、台湾企画のPBの比重を高めて他社との差別化を図った。ラインロビングでは、キャラクターやスポーツ、ビジネス関連商品のほか、アウトドア関連商品も新たに専用売場を設置したことで認知度が高まり、売上げを伸ばした。期中、1店舗を開設、1店舗を閉店して、40店舗での営業となった。