イズミnews|第2Q営業収益2333億円・経常利益158億円/増収減益
(株)イズミ(広島県広島市、山西泰明社長)が2024年2月期第2四半期の決算を発表した。
3月1日~8月31日の業績は、営業収益2333億2000万円(前年同期比4.1%増)、営業利益155億1800万円(1.1%減)、経常利益158億1200万円(0.6%減)、四半期純利益104億6000万円(1.6%減)の増収減益となった。
売上総利益は694億1400万円(前年同期比3283万円増)となった。営業収益対比では29.8%となり前年同期に比べて0.3ポイント上昇した。
販売費及び一般管理費については、主に人件費と水道光熱費が増加したことにより、前年同期比50億7700万円(6.6%増)の815億8900万円となった。営業収益対比では35.0%となり前年同期に比べて0.9ポイント上昇した。これらの結果、営業利益は前年同期比1億7600万円(1.1%減)の155億1800万円となり、営業収益対比は6.7%と前年同期に比べて0.3ポイント低下した。
営業利益率は6.7%、経常利益率は6.8%。
主力の小売事業の営業収益は2249億7100万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は125億2400万円(5.7%減)。
商品面では、惣菜・生鮮加工品の自社製造ブランド「zehi(ぜひ)」に新たな4つのシリーズを誕生させた。誕生から1周年を記念し、新たに「premium(プレミアム)」、「season(シーズン)」、「balance(バランス)」、「trend(トレンド)」を加え、顧客の多様なニーズに対応する品揃えを拡充した。
(株)アダストリアと協業して昨年9月に立ち上げた衣料品のオリジナルブランド「SHUCA(シュカ)」では、4月から夏の新商品を続々と投入した。「SHUCA」は、主要顧客である30代~40代の女性が利用したくなる売場を目指すもので、アダストリアと協力して商業施設を活性化することで、地域の顧客やファッション業界を盛り上げていく。
店舗面では、旧「ゆめタウン祇園」(広島市安佐南区)の建て替えを実施している。「ゆめテラス祇園」として6月に2階食品館を先行オープンした。無印良品やフードコートなどを展開する3階フロアは今秋オープンする予定だ。7月には大型商業施設「ゆめタウン飯塚」(福岡県飯塚市)をオープンした。
既存店では大規模なリニューアルを実施した。「ゆめタウン八代」(熊本県八代市)では、広域集客力を強化するために、有力テナントの入れ替えを行い、食分野の競争力を高めた。また、「ゆめタウン行橋」(福岡県行橋市)では、(株)アダストリアが展開するライフスタイルブランド「studioCLIP」フォーマットのフランチャイズ第1号店として「studioCLIPゆめタウン行橋店」を開業した。
小売周辺事業は、営業収益217億9100万円(7.9%増)、営業利益27億5700万円(27.7%増)。新型コロナウイルス感染症の「5類感染症」への移行に伴い、販売は好調で、関連する業務の取扱高や販売高も増加した。
金融事業の(株)ゆめカードでは、電子マネー「ゆめか」やクレジットカードの利用が拡大し、累計発行枚数は前期末における974万枚から8月末時点では1003万枚に増加した。
飲食事業のイズミ・フード・サービス(株)では、経済活動の正常化が一段と進展し、営業収益がコロナ前を上回った。主力業態のミスタードーナツとサーティワンアイスクリームでの販売が引き続き伸長するとともに、主力直営業態の「お好み一番地」が回復途上ではあるものの大きな増益要因となった。
施設管理事業の(株)イズミテクノでは、同社が指定管理業務を受託する公共施設等の稼働状況、イベント開催などによる集客状況が前年同期に対してそれぞれプラスに転じたことで好調に推移し、増収増益となった。
卸売事業では、前年同期における円安の影響による売上原価コスト増の影響が一巡するとともに、主要顧客である小売事業の好調な販売により増収増益となった。また、不動産賃貸事業では安定的な賃料収入を計上した。