コメリnews|第2Q営収1943億円1.8%増・経常138億円16.3%減
(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)が2024年3月期第2四半期の決算を発表した。営業収益1942億7700万円(前年同期比1.8%増)、営業利益138億2700万円(19.0%減)、経常利益138億1700万円(16.3%減)、四半期純利益92億4200万円(18.2%減)だった。
営業利益率は7.1%(8.6%)、経常利益率は7.1%(8.3%)。( )は前年数値。
期中は7月以降の記録的な猛暑により、エアコン・空調機器や夏物作業衣料等の季節商品の販売は堅調だったが、園芸農薬や屋外作業に関連する商品の販売が低調だった。また、昨年発生した台風による防災需要の反動を受け、波板や木材等、補修関連商品が低調となった。
プロの建設事業者需要のネジ・機械釘・セメント等の消耗品や農業者向けの農薬、刈払機は堅調に推移した。ペット・カー用品部門では、「価格・品質」共に優位性のあるPBの新商品がヒットし、売上を下支えした。
利益面では、核カテゴリーである園芸・農業資材の販売が苦戦したことと、原材料の高止まりや、円安の長期化による仕入れ価格の上昇の影響を受け、前年同期比で減少した。
物流機能の拡充では、7月にコメリ花巻流通センター敷地内に切花を自社グループで流通加工する「フレッシュマネジメントセンター」を新設した。業界初の取り組みとして、現在、茨城・新潟・花巻3か所の流通管理センター内で稼働、東日本を中心に約700店舗向けに高鮮度の切花を店頭配送している。
重点施策である商品開発面では、顧客の潜在ニーズを具現化し、新たな需要創造につながる商品開発に努め、PB商品の売上高構成比率は、前年同期比1.4%増の48.6%まで高めた。
リフォーム事業では、地域顧客の住まいの困りごとを総合的に解決するため、全国1200以上のコメリ全店で、住宅設備機器の取付・交換サービスや、住まいのメンテナンスサービスを受付けできる体制を整えた。
また、マイスター制度の促進で接客レベルを向上させると共に、販促物を活用した売場でのサービスの訴求を行った結果、シロアリ・害虫駆除、庭木の手入れ、ハウスクリーニング等の「住急番サービス」の販売も増加した。2023年2月より放映しているTVCMの効果もあり、売上高前年同期比11.0%増と引き続き好調に推移した。
カード事業では、コメリカード(クレジット機能)、アクアカード(プリペイド機能)等のカード会員数は、498万人(前年同期比40万人増)を突破した。コメリカードとアプリを連携させたスマホ決済サービス「コッコPay」をリリースし、決済手段の多様化に対応していく。また、会員情報とアプリの連動によるCRM(顧客情報管理)を強化することで、顧客に合った情報の提供を進め、利便性向上を進める。
店舗面ではコメリパワーを2店舗、コメリハード&グリーンを4店舗開店した。退店では業態転換、移転増床等に伴い、コメリハード&グリーンを3店舗閉店した。期末の店舗数は、パワー96店舗、PRO12店舗、ハード&グリーン1104店舗、アテーナ5店舗、合計で1217店舗となった。