丸井news|第2Q売上収益1121億円2.9%増も経常利益18.6%減
(株)丸井グループ(東京都中野区、青井浩社長)が2024年3月期の第2四半期決算を発表した。
4月1日~9月30日の連結業績は、売上収益1121億4800万円(前年同期比2.9%増)、営業利益186億8800万円(16.6%減)、経常利益175億5100万円(18.6%減)、四半期純利益114億7500万円(14.5%減)と増収減益だった。グループ総取扱高は2兆1725億円で前年比15%増だった。フィンテックのカードクレジット取扱高が全体を牽引したことにより、半期としてのグループ総取扱高が過去最高となった。
営業利益率16.7%、経常利益率15.6%。
丸井グループは大きく分けて小売事業とフィンテック事業がある。牽引するのはフィンテック事業だ。
フィンテックセグメントの営業利益は210億円(15.0%減)で、前年を38億円下回った。新型コロナウイルス感染症の収束傾向による社会経済活動の活性化により、トラベル&エンターテインメントが高伸長したことに加え、戦略的に進めている「家計シェア最大化」の取り組みによって家賃払いやECでの利用、公共料金などの定期払いが伸長したことで、カードクレジットの取扱高は過去最高の1兆9953億円(前年比15%増)となった。
分割・リボ取扱高は1882億円(前年比16%増)と拡大し、流動化債権を含む分割・リボ払い残高は過去最高の4169億円(前年比9%増)となった。
エポスカードの新規会員数は、ネット入会が伸長したことにより、前年から4万人増えて39万人となった。期末会員数は、前年から22万人増えて過去最高の743万人となった。れまで事業の成長をけん引してきたゴールドカードに加えて、アニメを代表とする一人ひとりの「好き」を応援するカードの取り組みを強化している。「好き」を応援するカードの新規会員は、前年から4万人増えて17万人となり、新規会員数に占める構成は43%(前年比7%増)まで拡大した。
一方、小売りセグメントの営業利益は20億円(66%増)で前年を8億円上回った。新型コロナウイルス感染症の「5類感染症」への移行によって社会経済活動が正常化に向かうなか、マルイ・モディ店舗において客数が前年を上回ったことや購買単価が上昇したことから取扱高が増加した。また、店舗における定借区画の未稼働面積が減少したことや月坪単価が上昇したことによって、定借テナントからの家賃収入が増加したことなどにより、営業利益は2期連続の増益となった。
2022年からスタートしたマルイの出店サービス「OMEMIE(おめみえ)」は、全国のマルイ・モディの出店スペースの検索から契約までをオンラインで完結することができるサービスで、D2Cブランドや個人事業主などに活用されており、これまでマルイに出店したことのないテナントの導入につながっている。
ECについては、店舗と連動したイベント型のECの拡大に加え、Web系の専門人材を拡充し、ECサイトのUI/UX改善に取り組んだ。その結果、ECサイトの取扱高が7四半期連続で前年を上回り、EC取扱高は107億円(前年比15%増)となった。