カンセキnews|第3Q売上高269億円・経常損失4億円/閉店による損失計上

(株)カンセキ(栃木県宇都宮市、大田垣一郎社長)が2024年2月期の第3四半期決算を発表した。カンセキは栃木県を中心にホームセンターやアウトドアショップの「WILD-1」などを展開する。売上高は268億6400万円(前年数値285億2900万円)、営業損失3億9100万円(11億6700万円)、経常損失4億3400万円(11億3500万円)、四半期純損失8億8800万円(7億1500万円)。

2023年2月期第3四半期は四半期連結財務諸表を作成していたため、2023年2月期第3四半期の経営成績(累計)および対前年同四半期増減率は記載していない。

営業面では、ペット用品、フィッティング・クロージング関連商品、業務スーパーが提供する廉価な食料品などの売上が堅調に推移したが、新型コロナウイルスの5類移行によるお客様志向の多様化や夏の記録的な猛暑などの影響から、キャンプ用品の売上が大幅に落ち込んだ。

設備および経費面では新規出店費用の増加や電気料の値上げの影響により経費増となった。

事業別ではホームセンターは、ペット用品や園芸用品、ポイントセールなどの販促活動強化による日用品などの売上が好調に推移したが、春先の気温が高温であったことや秋から初冬の季節外れの暑さなどの影響から、季節商材の動きが鈍く、業績に影響を及ぼした。

これらの結果、ホームセンター事業の営業収益は、115億0900万円、セグメント利益は、2億9400万円となった。

WILD-1事業では、2023年3月に「WILD-1宇都宮西川田店(栃木県宇都宮市)」を、2023年4月に「WILD-1市川コルトンプラザ店(千葉県市川市)」を新規出店した。営業面では、外出機会の増加に関連したシューズ、ザック、クロージングウエア等などの売上が伸長したが、夏の猛暑による影響等によりキャンプ用品の売上の大幅な落ち込みや在庫調整の観点からキャンプ用品の大幅な値下げにより、収益額が減少した。

また経費面でも、新店開店に伴う宣伝費等の各種諸経費や電気料の高騰により販管費が増加した。これらの結果、WILD-1事業の営業収益は、74億8500万円、セグメント損失は、6億4700万円となった。

専門店事業は業務スーパー店舗では、イベントなどの業務需要回復に加え、一般客による利用が継続的に増加していることから、売上は堅調。また、設備面では「業務スーパー東光寺店(栃木県真岡市)」を2023年4月に出店した。出店コストが発生しているものの、開店後の業績は、計画を大きく上回り、順調に推移している。

これらの結果、専門店事業の営業収益は、79億8500万円、セグメント利益は、5億6000万円となった。

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