コメリnews|第3Q営収2901億円2.3%増加・経常202億円15.3%減

(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)が2024年3月期第3四半期の業績は、営業収益2900億6400万円(前年同期比2.3%増)、営業利益201億0500万円(17.0%減)、経常利益201億6200万円(15.3%減)、四半期純利益138億5800万円(14.4%減)となった。

営業利益率は6.9%(8.5%)、経常利益率は7.0%(8.4%)。( )は前年同期数値。

営業面では春先からの天候不順の影響により、園芸植物関連・ガーデニング・家庭菜園資材や農業需要である単管パイプ・合板等の資材販売が、主力フォーマットであるハード&グリーンを中心に大きく下回った。また、7月以降の夏の記録的な暑さと残暑により、エアコン・夏物作業衣料等の季節商品の販売は堅調だったが、園芸用品や屋外作業に関連する商品の販売が低調だった。

10月以降は全国的に気温の高い日が続き、前期の日本海側の大雪による季節商品需要の反動もあり、暖房用品・防寒衣料・除雪用品等の販売が低調だった。一方、プロの建設事業者向けの機械釘・セメント・断熱材等の消耗品や農業者向けの農薬、刈払機は堅調に推移した。利益面では、核カテゴリーである園芸農業・建築資材の販売苦戦や原材料価格の高止まりや、円安の長期化、仕入れ価格の上昇の影響により、売上総利益率が悪化した。

出退店では、コメリパワーを2店舗、コメリPROを1店舗、コメリハード&グリーンを9店舗開店した。退店では、コメリハード&グリーンを8店舗閉店した(スクラップ&ビルドによる閉店5店舗含む)。期末の店舗数は、パワー96店舗、ハード&グリーン1,104店舗、PRO13店舗、アテーナ5店舗、合計1218店舗。

また、物流面では、2023年7月に切花を自社グループで流通加工する「フレッシュマネジメントセンター」をコメリ花巻流通センター敷地内に新設した。現在、茨城・新潟・花巻3か所の流通センター内で稼働していて、東日本中心に約700店舗向けに供給している。

PB展開では、顧客の潜在ニーズを顕在化させる商品開発に努め、2023年10月には、営農農家向け農業用品の新ブランド「BICROP(ビックロップ)」とファッション性も備えたワーキングウェアブランド「SOLVIC(ソルビック)」を立ち上げた。PBの売上高構成比率は、前年同期比1.3%増の48.1%まで高まった。

リフォーム事業では、住まいの困りごとを総合的に解決するため、全国1200以上の店舗で、住宅設備機器の取付・交換サービスや、住まいのメンテナンスサービスを受付けできる体制を整えている。また、マイスター制度の促進で接客レベルの向上を進めている。シロアリ・害虫駆除、庭木の手入れ等の「住急番サービス」の取扱高も増加し、売上高前年同期比8.3%増と引き続き好調に推移している。

カード事業では、自社発行のコメリカード(クレジット機能)、アクアカード(プリペイド機能)等のカード会員数は、494万人(前年同期比27万人増)となった。コメリカードとアプリを連携させたスマホ決済サービス「コッコPay」や、2023年11月より、コメリカードタッチ決済サービスの導入を行い、決済手段の多様化を進めている。

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