オークワnews|’23年度年商2474億円0.2%増・経常利益1.6%減

(株)オークワ(和歌山県和歌山市、大桑弘嗣社長) は2024年2月期(2023年2月21日~2024年2月20日)の業績を発表した。営業収益(売上高および営業収入)は2473億7800万円(前年同期比0.2%増)、営業利益は28億8800万円(1.3%減)、経常利益は30億9800万円(1.6%減)、そして純利益は10億円(7.7%増)だ。

営業利益率は1.2%、経常利益率1.3%。

23年度スローガンを「業態の再構築によるシェアアップと業務改革の推進による原価低減を実現し大きく変化する社会環境へ対応しよう」と定めている。商勢圏でのシェアアップの実現に向けて、業態を再構築すること、コスト削減に向けた業務効率化、多様化すること。そして顧客ニーズへの対応など、変化するライフスタイルに対応できる商品・サービスの提供に取り組んだ。

プライベートブランド「オークワブランド」の開発や製造小売業として同社食品工場のオーデリカファクトリーで製造する惣菜ブランド「O-SOZAi」を中心に、独自の視点で原材料や味付けにこだわった商品の開発、製品化を進めた。

販売面では、地域密着、低価格訴求、高級志向、ワンストップショッピングといった視点から4つの業態を展開している。

4月に愛知県春日井市に「春日井店」、大阪府八尾市に「八尾郡川店」の2店舗を出店。6月に奈良県吉野郡大淀町の「大淀西店」、12月に和歌山県和歌山市の「神前店」などの改装を行った。一方で愛知県岡崎市の「岡崎インター店」を2024年2月に閉店している。店舗を拠点とするネットスーパーは2店舗を追加して、21店舗を展開する。

オークワは3月26日に、新たに2027年2月期までの3カ年を対象とする新中期経営計画を発表している。新中期経営計画の方針は、オークワの経営ビジョン「変わらぬ想いで、変わり続けるスーパーマーケット」は継続し、蓄積された顧客の購買履歴データと従業員の高いスキルを最大限に活用した収益力強化を図ることを挙げている。またた、PBR(Price Book-value Ratioの略、株価純資産倍率)の改善に向けた取り組みも進める。そのうえで2027年2月期は営業収益2900億円、営業利益70億円、ROE5%を掲げている。

 

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