ライトオンnews|第2Q売上高213億円/純損失17億円/秋物・冬物不振

(株)ライトオン(東京都渋谷区、藤原祐介社長)が2024年8月期の第2四半期決算を発表した。

2023年9月1日~2024年2月29日の業績は、売上高212億9800万円(前年同期比13.4%減)、営業損失13億3100万円(前年同四半期は営業利益2億5400万円)、経常利益1億9100万円(前年同四半期は経常利益1億9100万円)、そして16億9500万円の四半期純損失(前年同四半期は9500万円の四半期純損失)となった。

同社は 2024年8月期を初年度とする3カ年の新中期経営計画を策定し、持続的成長のための事業基盤の構築を図ってきた。

商品面においては、有力NB(ナショナルブランド)との戦略的パートナーシップを強化し、新たなブランドホルダーとの取引を開始した。PB(プライベートブランド)では、主要ターゲット層のニーズに沿ったブランド・テイストに絞り込むなど、ジーニングカジュアルの再強化に向けて、商品構成の見直しを進めた。

店舗においては、成長ポテンシャルが高い店舗を中心に、魅力的な店内環境の構築に向けた投資や集客力向上に向けた個別販促活動を行った。また、店舗ごとの品揃えの最適化に向けた取り組みを実施し、収益力強化に努めた。

ECビジネスについては、自社EC強化の取り組みとして導入したLINE STAFF START(LINE(株)と(株)バニッシュ・スタンダードが共同開発したオンライン接客サービス)の活動を強化し、同社の情報発信やオンライン接客を充実させた。「ジーンズソムリエ」によるジーンズ選びに関する悩みをオンライン上で解決する相談サービスの提供など、店舗スタッフの強みを活かしたOMO(Online Merges with Offline:ECサイトと実店舗の融合)を推進し、オンライン・リアル店舗の両方で充実した顧客体験を提供できる環境を整え、EC関与売上げの成長に向けた取り組みを進めた。

「ジーンズソムリエ」とは、ジーンズに関するプロフェッショナルを育成するために誕生した「ジーンズソムリエ資格認定制度」の合格者。ライトオンには189名(2024年2月末日時点)のジーンズソムリエが在籍する。

商品の売上動向ついては、ボトムスはNBを中心に定番のブルージーンズが堅調に推移したものの、トップスは9月の記録的な残暑によりカットソーなど秋物商品が苦戦した。また、暖冬の影響により防寒アウターなど冬物商品の販売にも苦戦した。年始以降はセール商品のまとめ買いイベントの効果により、売上げは回復傾向となったが、当第2四半期累計期間を通して客数も買上げ点数も伸び悩んだ。成長チャネルとして強化に取り組んだECビジネスにおいては、EC限定商品やデジタルマーケティングの強化により、自社ECは堅調に推移したものの、外部モールの苦戦が響き、店舗受け取りを含むEC関与の売上高は前年同期を下回る結果となった。

部門別売上高は、ボトムス部門が72億4200万円(前年同四半期比5.2%減)、カットソー・ニット部門が69億3500万円(16.8%減)、シャツ・アウター部門が38億6300万円(18.9%減)となった。

当第2四半期会計期間に「おのだサンパーク店」(山口県山陽小野田市)を新規出店した。2024年2月末時点の店舗数は361店。

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