ノジマnew|売上高7613億円21.6%増・経常利益329億円9.1%減

(株)ノジマ(神奈川県横浜市、野島廣司社長)の2024年3月期決算は売上高7613億0100万円(対前年増減率21.6%増)、営業利益は305億6000万円(9.0%減)、経常利益は329億3700万円(9.1%減)、当期純利益199億7900万円(14.3%減)となった。

営業利益率4.0%(5.4%)、経常利益率4.3%(5.8%)。( )は前年数値。

主なセグメント別に見ていくとデジタル家電専門店運営事業は売上高2678億0100万円(0.5%増)、経常利益は159億7500万円(22.6%減)となった。猛暑によりエアコン等季節品需要が高まったが、端末買い換えサイクルの長期化や電気通信事業法の改正により携帯電話が低調に推移し、家電小売業界全般の売上げは横ばいに推移した。

ノジマでも商品面ではエアコンが好調に推移した一方、携帯電話は苦戦が続いている。

キャリアショップ運営事業は売上高3465億4100万円(47.9%増)、経常利益は84億3000万円(36.7%増)で大幅な増収増益となった。携帯端末販売・窓口のオンライン化が進む中、端末価格の値上がりによる買い替えサイクルの長期化や中古端末の需要拡大もあり、これまで以上に質の高い店舗運営を進めた。

安心・安全につながるセキュリティ関連サービスなど独自サービスをはじめ、顧客ニーズに合わせたコンサルティングや来店予約の仕組みの見直し等も行い、顧客の来店につながる取り組みを進めた。

インターネット事業の売上高は663億9700万円(2.5%減)、経常利益は539億0300万円(19.0%減)となった。超高速ブロードバンドサービスの利用が増加する中、グループ店舗の主力となるFTTHサービス「@nifty光」やメールサービス等の案内をすることで、グループシナジー効果を発揮させた。3月末時点でのブロードバンド会員数は129万件と、前年同月から0.9万件の純増となった。

海外事業は売上高694億3600万円(35.0%増)、経常損失は3億2900万円(前年同期は経常利益15億0800万円)だった。東南アジア諸国において、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限が緩和されていることから、個人消費の伸長や経済活動の回復が続いている。インフレ率がピークアウトしている傾向もあるが、物価上昇について注視が必要な状況にある。

その中で、顧客に支持される店舗づくりのため、さらなる接客の質の向上に向けた人材育成と、改装やスクラップアンドビルドなど店舗への投資に取り組んだ。また、日本での各種ノウハウを海外に取り入れることで、各地域の顧客に喜ばれる店舗づくりを進めた。販管費の抑制は引き続き課題となっている。

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