ケーズnews|年商7184億円2.6%減・経常利益34.9%減の減収減益

(株)ケーズホールディングス(茨城県水戸市、平本忠社長)が2024年3月期決算を発表した。

2023年4月1日~2024年3月31日の業績は、売上高7183億6900万円(前年同期比2.6%減)、営業利益187億2400万円(37.9%減)、経常利益229億4400万円(34.9%減)、当期純利益73億8000万円(65.1%減)と、減収減益となった。

営業利益率2.6%、経常利益率3.2%。

ケーズデンキグループは、正しいことを確実に実行する「がんばらない(=無理をしない)」経営を標榜する。それに則って、「現金値引」「長期無料保証」「あんしんパスポート」などのサービスを提供し、顧客の利便性を重視した地域密着の店舗展開、営業活動を実施している。

経営成績について、売上高は夏商戦のエアコンをはじめ季節商品が記録的猛暑で好調だったが、冬商戦は暖冬により低調だった。また、電気代高騰や物価高による生活防衛意識の高まりで消費マインドの低下や買い替えサイクルの長期化が続き、商品全般で低調に推移した。

さらに、積極的な賃上げを実施したことで人件費増加等が重なり、売上高、営業利益、経常利益ともに前年同期を下回る結果となった。

特別損失については、同社グループが保有する店舗に係る固定資産の一部について「固定資産の減損に係る会計基準」に基づいて減損処理を行い、減損損失82億2100万円を計上した。また、連結子会社である関西ケーズデンキの当期及び今後の業績動向を踏まえ、当該子会社の繰延税金資産を取り崩し、法人税等調整額に18億4500万円を計上したことにより当期純利益についても前年同期を大きく下回る結果となった。

直営店14店を開設し、直営店8店を閉鎖して店舗網の強化と経営の効率化を図った。3月末時点の店舗数は556店(直営店552店、FC店4店)となった。

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