マツキヨココカラnews|年商1兆円超え7.5%増・経常利益20.7%増

(株)マツキヨココカラ&カンパニー(東京都文京区、松本清雄社長)が2024年3月期の決算を発表した。

2023年4月1日~2024年3月31日の連結業績は、売上高1兆0225億3100万円(7.5%増)、営業利益757億0500万円(21.6%増)、経常利益804億9900万円(20.7%増)、当期純利益523億4700万円(29.1%増)だった。

営業利益率は7.4%、経常利益率は7.9%。

国内戦略として「お客様のライフステージに応じた価値提供」を戦略テーマに次の3つの重点戦略を掲げた。①利便性の追求-お客との繋がりの深化、②独自性の追求-体験やサービス提供の新化、③専門性の追求-トータルケアの進化。

グローバル戦略として「アジア市場での更なるプレゼンス向上」を戦略テーマに④グローバル事業の更なる拡大を重点戦略として設定し、経営統合によるシナジー実現に取り組んだ。

PB(プライベートブランド)商品については、パーソナライズを基軸にした新発想のヘアケアブランド「MQURE(エムキュア)」の販売を開始するとともに、順次新商品の展開を進めている。また、自社オンラインストアの店舗配送サービス「マツキヨココカラQ(キュー)」を本格的に稼働させるとともに、2024年1月からマツキヨココカラ公式アプリのリリースと ECサイトのリニューアルを行い、顧客の利便性の向上を図っている。

マツモトキヨシグループ事業の売上高は6331億1700万円(6.0%増)、セグメント利益は517億4100万円(23.8%増)。

デジタルと店舗網を活用した商品を届ける仕組みづくり、さまざまな買物スタイルの提供など、利便性を追求していくことで、顧客により深く寄り添う企業となることを目指している。

PB商品では、「matsukiyo」から男性向け韓国スタイルのメイクシリーズ「iisam(イイサム)」の展開をスタートさせたほか、「matsukiyoLAB」からアスリートライン、サステナブルロカボライン、インナービューティーラインを、「ザ・レチノタイム」「レプリカノーツ」「アルジェラン」からそれぞれ新商品を発売した。

2024年3月末時点で、調剤薬局数は438店舗。厚生労働省の認可を受けた健康サポート薬局は38店舗となった。薬局経営支援サービスである調剤サポートプログラムの加盟店舗は236店舗まで拡大した。また、海外店舗数は、タイ王国で26店舗、台湾で23店舗、ベトナム社会主義共和国で8店舗、香港で9店舗の合計66店舗となった。

ココカラファイングループ事業の売上高は3868億4500万円(2.9%増)、セグメント利益は217億9500万円(12.7%増)。

「利便性の追求-お客様との繋がりの深化」「独自性の追求―体験やサービス提供の新化」「専門性の追求―トータルケアの進化」の3つの国内重点戦略に対して、マツモトキヨシグループ事業と同様の取り組みを実行した。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の5類感染症移行に伴う都市部や繁華街、駅前などの人流の拡大や夏から秋にかけて好天に恵まれたことにより、医薬品や化粧品のほか、新たに発売したりリニューアルしたPB商品の売上げが好調に推移した。また、販促策では、マツモトキヨシグループで培ったKPI(重要業績評価指標)管理を徹底し、ロイヤルカスタマーの醸成を図ることで、さらなる収益性の改善に努めた。

2024年3月末時点で、調剤薬局数533店舗、健康サポート薬局数110店舗の合計1560店舗となった。

2025年3月期は、売上高1兆0500億円(2.7%増)、営業利益775億円(2.4%増)、経常利益815億円(1.2%増)、当期純利益525億円(0.3%増)を見込む。

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