ヤオコーnews|営業収益6196億円・経常利益293億円/35期連続増収増益
(株)ヤオコー(埼玉県川越市、川野澄人社長)の2024年3月期決算は、営業収益6195億8700万円(前期比9.8%増)、営業利益は293億2800万円(11.8%増)、経常利益は288億7700万円(12.8%増)、純利益が182億4300万円(15.1%増)。
単体では営業収益4878億9100万円(4.3%増)、営業利益228億3700万円(5.0%増)、経常利益224億1500万円(4.5%増)、純利益142億9100万円(2.5%増)。単体では35期連続の増収増益となった。
商品別の売上高および構成比をヤオコー単体でみると生鮮部では1597億7400万円・31.2%(売上総利益率24.45%)。グロッサリー部2738億4700万円・53.6%(23.08%)、デリカ事業部777億3500万円・15.2%(46.17%)。既存店売上げは107.7%。内訳は客数103.8%、客単価103.7、一品単価105.4%。
2024年3月期は第10次中期計計画の最終年度に当たる。川野澄人社長は「3カ年で売上げは122%、経常利益は130%となった。1店舗平均売上高が約28億円と成長したことで、前期の人件費・配送費の増加をカバーできた」と振り返った。
ヤオコーは「新しいマーケットプレイスをつくる」をテーマとして、商品・販売、運営、育成、出店・成長の4つの領域で施策を行った。商品・販売面では二極化対応を行った。厳選100品などヤングファミリー向けの価格対応と同時に豊洲祭りのようなこだわり消費に対応した。PBでは3つのラインのうち、ライフコーポレーションとの共同開発であるスターセレクトが伸びた。
運営面ではシステム、インフラの進化による業務改善を行った。AI発注が定着して、ドライ部門の人時売上げが107.4%となった。レジではフルセルフ化が24店舗で完了し、人時削減効果が出ている。
育成面では川野社長は「作業軽減がまだ進んでおらず、現場への負荷が高いままになってしまっている」と振り返った。
出店・成長面ではグループで6店舖の出店を行った。期末のグループ合計店舗数205店舖(ヤオコー187店舗、エイヴイ13店舗、フーコット5店舗)。
2025年3月期の連結業績は営業収益7070億円、営業利益314億円、経常利益305億円、純利益187億円を見込んでいる。
また、ヤオコーは今期を初年度とする第11次中期経営計画を発表した。数値目標は2027年3月期で営業収益7300億円、経常利益330億円、ROE10%以上となっている。