青山商事news|年間売上高1937億円4.4%増・経常利益43.2%増

青山商事(株)(広島県福山市、青山理社長)が2024年3月期の通期決算を発表した。

年間の連結業績は、売上高は1936億8700万円(前期比104.4%)、営業利益は119億1800万円(159.5%)、経常利益は125億0300万円(143.2%)、当期純利益は100億8900万円(235.8%)。行動制限の緩和に伴う人流の回復を受けたことや、仕入原価の高騰を踏まえた価格の見直しの実施、経費の効率的な使用に努めたことなどから、大幅増益で終了した。

営業利益率は6.2%、経常利益率は6.5%。

セグメント別業績は以下の通り。

中核部門であるビジネスウェア事業は、売上高1332億1000万円(前期比105.4%)、セグメント利益(営業利益)は78億0700万円(233.7%)だった。ビジネスウェア事業を行っているのは、青山商事に加えてグループ企業であるブルーリバース(株)、(株)エム・ディー・エス、(株)栄商、服良(株)、青山洋服商業(上海)有限公司、メルボメンズウェアー(株)である。

オーダースーツブランド「Quality Order SHITATE」を洋服の青山全店に導入し、多くのお客にサービスを提供できる環境を整えたことから、オーダースーツが好調に推移した。なお 、メンズスーツの販売着数は117万4000着(96.7%) 、平均販売単価は3万1764円(110.3%)となった。

期末店舗数は国内が742店舗、海外(上海)が8店舗、メルボメンズウェアー(株)の「麻布テーラー」が27店舗。

(株)青山キャピタルが担うカード事業は、売上高49億5900万円(98.9%)、セグメント利益(営業利益)は20億2600万円(91.9%)で減収減益。ショッピング取扱高は増加したものの、キャッシング残高が減少した。期末時点の「AOYAMAカード」の有効会員数は391万人。

(株)アスコンの印刷・メディア事業は、売上高114億5200万円(93.1%)、セグメント利益(営業利益)1億2400万円(24.3%)の大減益。印刷・DMの売上げが増加したものの、前年同期にあったデバイス端末関連売上げの反動、原価高騰、販売費及び一般管理費の増加などが影響した。

(株)青五の雑貨販売事業は、売上高152億3200万円(96.8%)、セグメント利益(営業利益)2億4500万円(105.4%)。不採算店舗の閉店を行った一方、経費の効率的な使用に努めた結果、増益となった。期末店舗数は102店舗。

ミニット・アジア・パシフィック(株)が行う総合リペアサービス事業は、売上高133億6200万円(107.9%)、セグメント利益(営業利益)1億7100万円(58.4%)。人流回復や新サービス、価格改定による増収となったものの、採用強化に伴う人件費の増加で、大幅に前年を割り込んだ。「ミスターミニット」の期末店舗数は国内が252店、オセアニアが338店、その他が33店で計623店。

(株)globのフランチャイジー事業は、売上高151億5700万円(115.2%)、セグメント利益(営業利益)10億9000万円(124.9%)と好調だった。フードサービス事業、リユース事業、フィットネス事業の各事業において、概ね好調に推移した。期末店舗数は「焼肉きんぐ」が40店、「ゆず庵」が13店、「セカンドストリート」が18店、「エニタイムフィットネス」が9店。

不動産事業は、売上高30億6600万円(100.5%)、セグメント利益(営業利益)5億5700万円(281.8%)。

その他事業は、売上高14億8900万円(90.0%)、セグメント損失(営業損失)2億5400万円(前期はセグメント損失(営業損失)3億1600万円)。家具・インテリア雑貨を扱う「ダブルティー」の店舗数は6店。

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