関西フードマーケットnews|売上高3850億円・経常利益87億円/増収増益

(株)関西フードマーケット(兵庫県伊丹市、林克弘社長)の2024年3月期決算は売上高3850億2100万円(前期比102.9%)、営業利益91億6300万円(154.8%)、経常利益87億0900万円(162.6%)、当期純利益は56億5000万円(前期比132.5%)。

営業利益率、経常利益率はともに2%(1%)。( )は前期数値。

イズミヤ・阪急オアシス(株)と(株)関西スーパーマーケットは、両社ともに、曜日販促等を強化し客数の回復に努め、値上げの影響による一点単価の上昇もあり、既存店売上高は前期実績を上回った。

また、粗利率改善に向けての取り組みと同時に生産性向上に向けての取り組みを継続させた。期末店舗数は214店舗(イズミヤ74店舗、阪急オアシス77店舗、関西スーパーマーケット63店舗)。

事業会社別にみると、イズミヤ(株)と株式会社阪急オアシスは2023年4月に合併し、イズミヤ・阪急オアシス(株)となった。組織の一元化、特に本社・営業本部機能の効率化を進め、10月からは新システムへの統合を終えた。店舗タイプ別の品揃えやレイアウトなどの店づくりと運営の標準化をさらに推進した。

特に、デリカ部門や重点販売施策が売上げをけん引し、既存店売上高前期比は104.0%(客数102.2%、客単価101.7%)となった。販売費及び一般管理費は、新システムの導入や人件費単価上昇により全体では増加したものの、生産性の向上に努めた結果、想定どおりに推移した。総額売上高は2670億2100万円(前期比103.1%)、営業利益は56億3900万円(170.1%)となった。

(株)関西スーパーマーケットは、「健康経営」「生産性の向上」「教育」を3つの柱とし、顧客、従業員、地域とともに環境問題への取り組みや社会貢献を通じて問題解決を行う「トータルソリューション型スーパーマーケット」の実現に取り組んだ。既存店売上高前期比は103.3%(客数99.4%、客単価103.9%)となった。

販売費及び一般管理費は、生産性向上を目的とした省力器具統一による備品費及び従業員研修の強化・拡充による教育費の増加により前期実績を上回ったが、想定どおりに推移した。以上の結果、総額売上高1324億9500万円(102.3%)、営業利益38億5800万円(133.7%)と売上高、営業利益ともに過去最高となった。

なお、関西スーパーマーケットの経営成績は物流や商品製造の機能を担う(株)KSPとの連結数値となる。また、連結上の総額売上高及び営業利益は、上記に関西フードマーケットの販売費及び一般管理費並びに内部取引消去等の連結修正を加えた結果となる。

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