アスクルnews|年商4716億円5.6%増・経常利益15.4%増
アスクル(株)(東京都江東区、吉岡晃社長)が2024年5月期の本決算を発表した。
売上高は4716億8200万円(前年同期比5.6%増)、営業利益169億5300万円(16.0%増)、経常利益166億7700万円(15.4%増)。当期純利益は191億3900万円(前期比95.6%増)と、売上高、利益ともに過去最高を更新した。
営業利益率3.6%、経常利益率3.5%。
アスクルグループは2024年5月期を「売上高の成長カーブを変える」を継続しながら「利益成長カーブも変える」ことを最大のミッションと位置付けた。中期経営計画(2022年5月期~2025年5月期)に掲げた最終年度の業績目標達成に向け、取扱い商品数を拡大した。また、BtoB事業での積極的な広告費・販促費の投下、本格稼働した新アスクルWEBサイトへの顧客移行等、グループの成長に繋がる積極的な施策を進めてきた。
新アスクルWEBサイトへのソロエルアリーナの顧客の移行については、新アスクルWEBサイトへの移行を完了した顧客の対応を優先するため移行計画を見直し、2025年5月期中の移行完了を予定している。
主力分野であるBtoB事業の売上高は、前期比で352億7500万円増の4091億4300万円(9.4%増)。感染症関連商材の減少の影響があったものの、日用消耗品等の生活用品やMRO商材等の消耗品需要の売上高が順調に増加した。
また、前連結会計年度末に連結子会社化した(株)AP67の事業子会社であるフィード(株)等の業績が当連結会計年度を通じて寄与したことや、連結子会社である(株)アルファパーチェスの業績が順調であったことも、売上高の大きな成長に貢献した。
BtoC事業では、LINEヤフーのコマース事業のコスト最適化によるキャンペーン変更等が影響し減収となった。BtoB事業との融合により、「LOHACO」での販売や組織・機能の融合によるオペレーションの低コスト化、さらに「LOHACObyASKUL(LOHACO本店)」と「LOHACOYahoo!店」の統合による利便性向上等、継続的な営業利益創出のための収益力の強化を進めてきた。
「LOHACO」の売上高は、前期比で100億16万円減の361億6000万円(21.7%減)となり、BtoC事業合計でも、前期比で100億2200万円減の532億3000万円(15.8%減)となった。