アークスnews|第1Q売上高1488億円4.1%増・経常43億円4.3%減

(株)アークス(北海道札幌市、横山清社長)が 2025年2月期第1四半期の決算を発表した。

3月1日~5月31日の業績は、売上高1488億2400万円(前年同期比4.1%増)、営業利益38億7000万円(2.8%減)、経常利益42億6400万円(4.3%減)、四半期純利益26億6400万円(11.4%減)の増収減益となった。

売上総利益率は25.1%と前年同期比0.2ポイント低下し、売上総利益は3.1%増に留まったこと、一方で、人件費やポイント還元制度の変更による販売費の増加等により販管費額が3.9%増となったことで減益となった。

営業利益率2.6%、経常利益率2.9%。

同社グループは「競合は成長の粮(かて) 協業の力を高め 良い品を納得の価格で提供し 使命を果たす」を年頭方針として掲げ、顧客のために「良い品」を「納得価格」で提供できるよう、さまざまな施策に取り組んだ。

同社は、従来以上にスピード感のあるグループ展開を目指すため、5月28日に代表取締役会長・CEO、代表取締役社長・COO、取締役副会長・CFOで構成される「3C体制」を中心とした新経営体制へ移行した。CEOはグループの最高経営責任者として業界再編への対応や M&Aなどの積極的な推進に注力し、COOはグループ全体の営業力強化に関する業務を管掌、CFOは財務・資本戦略や人的資本経営の強化に関する業務を管掌するなど、新体制による役割分担の明確化、意思決定の迅速化を図る。

営業面においては、差別化を図る取り組みを行った。青果・食肉部門では各地域の産直野菜や「かみふらの和牛」などのブランド肉を、水産部門では「おさかな食堂」や「さかなやの寿司」と銘打った店内調理の惣菜を、冷凍食品部門では「時短・簡便」に対応した調理済み商品の品揃えを拡充させた。

同社グループのプライベートブランド(PB)と位置づけているCGC商品、特に「定番品を低価格で提供する『ショッパーズプライス』」や「大容量品を低価格で提供する『断然お得』」を拡販し、価格訴求力を強化した。加えて、新日本スーパーマーケット同盟による取り組みとして、ご当地カップ麺などが当たる「5周年ありがとうキャンペーン」の実施や、塩こうじレモンぽん酢を始めとする同盟オリジナル商品の開発を継続して進めた。また、販売関連データをリアルタイム分析し、売れ筋商品や品揃えなどの好事例を事業会社間で横展開するなど販売力強化に努めた。

2024年2月に北海道コンサドーレ札幌とクラブパートナー契約を締結し、「RARAプリカ・コンサドーレカード」として、新規会員獲得による新たな顧客基盤拡大の取り組みも含めて強化した結果、会員数は327万人(前年差3.8万人増)となった。

ネット販売の取り組みについては、(株)ラルズが運営する「アークスオンラインショップ」において、リゾート会社との連携による外国人宿泊者向け販売の強化や、保育園・介護施設などの法人取引を深化した。また、前年にスタートした(株)ベルジョイスの運営による「アークスオンラインショップ」も順調に推移しており、7月からは仙台市内での配送も予定している。
この結果、当第1四半期の「アークスオンラインショップ」の売上高は前年同期比で約6割の増加となった。さらに、Amazon社との協業による「Amazonネットスーパー アークス」についても、6月から札幌市のほぼ全域へ配送エリアを拡大している。
店舗展開については、(株)ユニバース2店舗、(株)ベルジョイス1店舗、(株)東光ストア1店舗の計4店舗の改装を実施した。

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