アルビスnews|第1Q営業収益241億円1.0%増も経常利益3.0%減

アルビス(株)(富山県射水市、池田和男社長)が2025年3月期の第1四半期決算を発表した。

4月1日~6月30日の業績は、営業収益240億6800万円(前年同期比1.0%増)、営業利益4億7700万円(1.6%減)、経常利益6億2900万円(3.0%減)、四半期純利益4億1000万円(2.4%減)の増収減益となった。

前期の新店店舗による売上げ増で増収となったものの、人的資本への積極的な投資による人件費の増加で減益となった。

営業利益率は2.0%、経常利益率が2.6%。

1年目となる「第四次中期経営計画(第58期~第60期)」では、「地域一番の顧客満足の実現」を経営方針に掲げ、以下の5施策に取り組んだ。

「お客さまを笑顔にする商品の提供」では、多様化するニーズに対し、健康志向・簡便即食商品を拡充するとともに、節約志向に応えるPB商品や差別化戦略の柱となる名物商品など高付加価値商品を強化した。また、物価高に対する支援策として食卓応援企画を継続して実施しており、ナショナルブランドも含めた300品目をお値打ち価格で提供している。

「お客さまが楽しく快適に買い物できる店づくり」では、改装による店舗レイアウトの最新化を進めるとともに、清潔感・歓迎感のある店舗運営の標準化に取り組んだ。また、泉が丘中央店、内灘店でオープンした「albisKURA*SU(アルビスくらす)」は、売場面積300坪を基準とした効率的な店舗運営を志向し、コストメリットを商品価格に反映することで、毎日の便利店としての定着を目指している。

「働きがい、やりがいを感じられる職場環境の実現」では、新入社員から経営幹部までの各階層に応じた研修を実施するとともに、DX人材育成に向けた教育プログラムを導入している。

「持続的な成長に向けた業務基盤の強化」では、店舗オペレーションの標準化や電子棚札(ESL)の導入店舗拡大により店舗生産性の向上を図るとともに、プロセスセンターにおいては継続的な原価改善と品質向上に努めている。

「事業を通じた地域社会の課題解決」では、地域社会における食品スーパーマーケットの重要性が高まっていることを踏まえ、地域行政との連携をさらに強化し、課題解決に取り組んでいく。食品ロス削減やリレーフードドライブ、店舗常設型の無人フードドライブボックスの設置に取り組んでいる。また、買物支援と地域の見守りに取り組む「移動スーパー」は6月末時点で24台運行している。

2025年3月に岐阜県本巣郡に中京エリア4店舗目となる「北方町店」を、建て替え新店として今年10月に「婦中速星店」(富山県富山市) のリニューアルオープンを予定している。

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