近鉄百貨店news|第2Q売上高558億円0.3%減・経常利益30.3%増
(株)近鉄百貨店(大阪市阿倍野区、梶間隆弘社長)が2025年2月期の第2四半期決算を発表した。
売上高は557億8500万円(前年同期比0.3%減)、営業利益19億8300万円(31.7%増)、経常利益18億2000万円(30.3%増)、当期純利益14億2300万円(20.3%増)と、減収増益だった。
近鉄百貨店グループは、今年度を最終年度とする「中期経営計画(2021-2024年度)」で、長期ビジョンとして掲げた「くらしを豊かにするプラットフォーマー」を目指し、あべの・天王寺エリアの魅力最大化など4つの基本方針に基づく諸施策を強力に推進し、各事業での収益力向上に努めた。
近鉄百貨店は、近畿圏を中心に中部地方で直営店を10店舗、その他商業施設を3カ所運営している。
セグメント別業績は以下の通り。
百貨店業の売上高は456億3700万円(前年同期比1.1%増)、営業利益15億4300万円(124.1%増)となった。円安効果などで訪日客が増加し、免税売上げが特選洋品を中心に好調に推移した。また外商売上が高額商品を中心に好調だった。
収益力向上のため強化しているフランチャイズ事業では、「24世紀ラーメン あべのハルカス店」を3月に、ベーカリーカフェ&ショップ「KAFFE OTTE」を4月にオープンした。これにより近鉄百貨店のフランチャイズ事業は25業種となった。また「KAFFE OTTE」をオープンしたことにより、本店2階は食、雑貨、アパレル、カフェなどが混在する「スクランブルMD」フロアとなった。
ベーカリーカフェ&ショップ「KAFFE OTTE」
卸・小売業は、売上高69億8800万円(8.9%増)、営業利益1億3600万円(9.5%増)。(株)ジャパンフーズクリエイトでサーモンなど水産物の価格上昇等により減収減益となった。一方、(株)シュテルン近鉄で新車販売が好調に推移して増収増益だった。
内装業業は、売上高は14億1700万円(45.8%減)、営業利益2億5300万円(64.3%減)。(株)近創の前年度の大口工事の反動減が要因。
不動産業は、売上高1億4600万円(1.2%減)、営業利益1億0800万円(2.6%減)。
その他事業は、売上高は15億9500万円(3.8%減)、営業利益3600万円(27.5%減)。