天満屋ストアnews|第3Q営業収益436億円0.4%増・経常利益18億円8.0%増
(株)天満屋ストア(岡山市北区、野口重明社長)が2025年2月期第3四半期の決算を発表した。営業収益(売上高および営業収入)436億3400万円(前年同四半期比0.4%増)、営業利益は16億6100万円(7.3%増)、経常利益は17億7000万円(8.0%増)、四半期純利益11億3400万円(33.6%増)。
営業利益率3%(3.6%)、経常利益率4%(3.8%)。( )は前年数値。
セグメント別の業績では小売事業は、EDLPを絞り、価格強度を高めるために「超得」の売価設定の見直しや「セブンプレミアム」の拡充および拡販に取り組んだ。
また創業55周年企画として食料品・生活用品・衣料品の特別商品の拡販や子育て世代の顧客の生活支援として新たな販促策「子育て応援の日」を導入するなど新規顧客の獲得と売上獲得に取り組んだ。
さらにAIを活用したレジシフト自動作成システム(人時の適正化)導入店舗の拡大や自動発注の精度向上により生産性向上に努めるとともに、レジ混雑緩和を目的としたフルセルフレジ設置店舗数を拡大し、買物環境の整備と利便性向上に取り組んだ。
既存店舗の活性化では、9月に円山店(岡山市中区)、11月に落合店(岡山県真庭市)を改装した。このほかに地元高校とタイアップした商品の販売イベントの開催や地元大学の食品ロス削減プロジェクトに参加するなど地域との協働にも取り組んだ。
さらに従来のペットボトル回収機に加え、アルミ缶回収機の設置店舗を拡大することで環境に配慮した取り組みを行い、持続可能社会の実現に努めた。小売事業の営業収益は377億6500万円(0.1%減)、営業利益13億6300万円(1.5%増)となった。小売周辺事業では、惣菜等調理食品の製造販売が主なものであり、引き続き徹底した品質管理と衛生管理に努めて、商品開発の強化や生産性の向上に取り組んだ。
また、4月には三好野本店の高速道路サービスエリア運営事業をでりかエッセンが承継いたしました。同月に児島店において、でりかエッセンが運営するレストランを新たに「三好野レストラン児島店」および「三好野珈琲児島店」として改装オープンするなど、グループシナジーの創出に取り組んだ。
小売周辺事業の営業収益は58億6900万円(3.3%増)、営業利益は2億9700万円(45.5%増)となった。