魚力news|第3Q売上高277億円2.3%増・経常利益17億円7.7%増

(株)魚力(東京都立川市、黒川隆英社長)の2025年3月期第3四半期売上高は277億4700万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は12億3500万円(5.5%減)、経常利益は17億5200万円(7.7%増)、四半期純利益は11億3900万円(8.5%増)となった。

営業利益率は4.4%、経常利益率は6.3%。

小売事業の売上高は237億8000万円(4.1%増)、営業利益14億2000万円(5.9%増)。新たなバイイングパワーの構築に力を注ぎ、鮮魚専門店ならではのにぎわいのある売場づくりを目指した。また、商品に付加価値をつけて差別化を図った。とくに生ネタ寿司の販売を強化した。

一方で、仕入れ・物流コストの増加に加え、賃上げによる人件費の増加に対応するため、店舗ごとの新たな繁閑状況に応じた人員配置を行い、作業オペレーションの統一化など運営の一層の効率化を図った。また資材の絞り込みなど徹底したコスト削減に取り組んだ。さらに2024年問題に対応するため、配送ルートの組み換えや積載効率の向上による減車など配送コストの削減に取り組んだ。

飲食事業の売上高は11億5100万円(8.9%増)、営業利益1000万円(前年同期は営業損失300万円)。黒字化した。インバウンド需要の高まりなどから来店客数の増加が後押しとなった。また、2022年3月期から、店舗管理者とメニュー・調理を担当するシェフとの役割分担を明確化するなど、店舗オペレーションの見直しや物流合理化を含む構造改革に取り組み、一定の効果を上げている。

グループ全体の卸売事業の売上高は27億6400万円(13.0%減)、営業利益は2800万円(81.4%減)。卸売事業は、子会社の魚力商事(株)がアジアでは新規取引先の開拓に取り組み、2023年5月に設立した合弁会社のCP-Uoriki Co.,Ltd.が、2024年12月までにタイ国内の大型ショッピングモールなどに鮮魚と寿司の小売店舗を25店舗オープンした。これらの店舗向け輸出が伸びている。一方、中国向けの販売は日本産水産物の禁輸措置の継続により回復せず、海外向け販売全体での売上高は前年に比べ減少した。

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