やまやnews|第3Q売上高1230億円0.6%減・経常利益10.3%減
(株)やまや(宮城県仙台市、佐藤浩社長)が2025年3月期の第3四半期決算を発表した。
2024年4月1日~12月31日の連結業績は、売上高1230億3100万円(前期同期比0.6%減)、営業利益46億8500万円(10.5%減)、経常利益47億8200万円(10.3%減)、四半期純利益29億3200万円(3.4%減)の減収減益となった。
営業利益率は3.8%、経常利益率は3.9%。
酒販事業の売上高は1009億5600万円(前期比1.3%減)、営業利益は35億0800万円(7.5%減)。昨年度9月に酒税改正前の仮需があったことや、年末商戦の曜日周りの影響もあり、売上高は前年に及ばなかった。
地方を訪れる外国人観光客が増えるなか、地方の店舗でも「Japan.Tax-free Shop」の表示を追加したり、外国語表記の説明を増やしたりしたほか、SNSの活用、人気のある商品の品揃えを強化するなどインバウンド需要の獲得に努めた。年末商戦に向けては、店内すべての商品をギフトや手土産として利用できるよう、地域ごとの特徴ある商品の品揃えを強化し、事前包装やラッピングなどのサービス強化にも努めた。
11月に同社子会社の大和蔵酒造が「世界酒蔵ランキング」の18位に選ばれ、12月には日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたこともあり、日本酒、焼酎をアピールし、売場の活性化を図った。
丸子店(福島県)、立川若葉町店(東京都)、下石田店(山梨県)、長森店(岐阜県)を新規出店した。燕三条店(新潟県)は商業施設の再開発に伴い移転し、燕店を開店した。一方、今津店(兵庫県)、秋田業務店(秋田県)を閉店した。2024年12月末時点の総店舗数は、354店(前年同期比1店増)。
外食事業の売上高は220億7500万円(2.5%増)、営業利益は11億7000万円(18.6%減)。
同社子会社のチムニー(株)は創業40周年を迎え、当第3四半期連結累計期間において、第1弾から第7弾の感謝祭を開催し、期間限定メニューや料理家とのコラボメニューは好評だった。(株)つぼ八は、地方郊外店舗において、店舗内に焼肉席を設けたハイブリッド店の展開を進めた。また、メディア戦略、WEB・SNS販促を強化したことにより、インバウンドおよび国内旅行団体、宴会の集客は堅調に推移している。
直営店5店舗、FC店1店舗を新規出店するとともに、店舗のブラッシュアップ(改装、業態転換、修繕等)を進めた。2024年12月末時点の外食事業直営店は332店(前年同期比8店減)、飲食FC店は289店(19店減)となり、飲食店の総店舗数は、621店(27店減)となった。