スーパーバリューnews|年商658億円6.0%減・経常損失27億円

(株)スーパーバリュー(埼玉県上尾市、内田貴之社長)の2024年2月期決算は売上高657億8100万円(前年同期比6.0%減)、営業損失27億5600万円(前年同期は営業損失22億2600万円)、経常損失26億8700万円(前年同期は経常損失21億3200万円)、店舗の減損損失、閉店などの特別損失計上により、当期純損失は27億9000万円(前年同期は当期純損失22億5700万円)となった。

期中、2024年10月15日付で公表した「中期経営計画」に基づいて、親会社である(株)OICグループの子会社(株)ロピアとのシナジー効果の発揮や利益改善に向けて各種施策を引き続き進めた。

売上高は、食品スーパーでは、グロサリーを中心にEDLPを展開しつつ、生鮮は、鮮度・品質の向上を中心により良い商品をより安く提供することで、売上高回復に努めた。期中、新規出店はなかったが、ロピアとの共同開発による改装モデル店を展開し、松原店、松戸五香店、八王子高尾店、南船橋店、国立店、入間春日町店、練馬大泉店および品川八潮店をそれぞれリニューアルオープンした。

一部店舗ではグループ子会社で青果に強い(株)アキダイとコラボした青果テナントを出店した。これら8店舗の改装に伴う延べ約6カ月の臨時休業に加え、食品スーパーの閉店や8店舗におけるホームセンター売場の閉鎖、閉店セールなどの統合におけるアナジー効果や天候の影響などがあり、売上高は前年比94.0%となった。

利益面では、円安等による原材料価格及び仕入原価の上昇等もある中、生鮮の精肉・鮮魚は、ロピアの加工センターから全店舗へ供給拡大を進めた。青果では、ロピアと共同でグループ会社から全店舗へ供給を拡大し、安定供給及び原価低減を進めた。

また、グロサリーでは、グループ子会社からのロピアのプライベート商品の直接仕入の拡大を促進し、ロピアとの商品仕入先の共有等による商品仕入先等の見直しを継続して進め、利益改善等に取り組んだ。コスト効果発揮までのタイムラグもあり、売上総利益率は前年同期比で0.9ポイント下回る19.0%となった。

経費面では、光熱費などの高騰や店舗改装経費2億6500万円の発生に加え、業務委託契約に基づく対価の発生などにより、販売費及び一般管理費の前年同期比は売上高の前年同期比94.0%を2.2ポイント上回る96.2%となった。

スーパーバリューは通期業績予想に対して、売上高で12億7500万円、営業利益7億8900万円、経常利益7億9500万円、当期純利益2億7200万円の実績差異を発表した。

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