ZOZOnews|年商2131億円8.2%増・経常利益8.6%増の増収減益

(株)ZOZO(千葉県千葉市、澤田宏太郎社長)の2025年3月期は、売上高が2131億3100万円(前期比8.2%増)、営業利益が647億5600万円(7.8%増)、経常利益が648億8800万円(8.6%増)、純利益は453億4600万円(2.3%増)。

商品取扱高(その他商品取扱高除く)対比営業利益率は11.3%。前年同期と比較して0.1ポイント増加した。同じく経常利益率は11.3%で0.2ポイントの増加となっ。

ZOZOグループは、「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念のもと、日本最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」、ファッションメディア「WEARbyZOZO」の運営を中心に事業活動をしている。

当連結会計年度においては、物価上昇が続く中でも賃上げやインバウンド消費などが国内需要の支えとなり、ファッション関連の消費意欲は底堅く推移したが、不安定な為替相場、ウクライナ情勢、資源・エネルギー価格の高騰など先行きは不透明な状況が続いている。この状況下で同社グループは、ZOZOTOWNにおいてはユニークユーザー数拡大およびコンバージョンレート(ユニークユーザーの購買率)向上を目指し、ユーザーとブランド双方にとって魅力的なサイト作りに一層注力した。また、カテゴリー強化の取り組みとしては、コスメカテゴリー強化を図る「ZOZOCOSME」に注力した。

商品取扱高は6143億6100万円(7.0%増)、その他商品取扱高を除いた商品取扱高は5746億6600万円(7.0%増)となった。売上総利益は1983億1200万円(8.3%増)で、粗利率は34.5%となり、前年同期と比較して0.4ポイント上昇した。

売上高は、広告事業の成長及び送料収入の増加に伴うその他売上高の増加が主な要因となり、前年同期比で商品取扱高(その他商品取扱高除く)の成長率を上回る伸び率となった。

粗利率上昇の主な要因は、売上高について記載の通り、広告事業の成長及び送料収入の増加に伴うその他売上高の増加となる。

販売費および一般管理費は1335億5600万円(8.5%増)、商品取扱高(その他商品取扱高を除く)に対する割合は23.2%と前年同期と比較して0.3ポイント上昇した。

ZOZOTOWN事業の売上高は1519億7700万円(5.6%増)。
ZOZOTOWN事業は、「買取・製造販売」「受託販売」「USED販売」の3つの事業形態で構成される。2024年5月・9月・11月にセールイベント「ZOZOWEEK」を実施し、夏・冬の本セール開始期間・ブラックフライデー期間には、TVCMを放送して集客を強化するなど、ZOZOTOWNにおける販売力の最大化に取り組んだ。

加えて、引き続き多様化するユーザーニーズに対応できるよう、積極的に幅広いジャンルの新規ブランドの出店も進めた。カテゴリー強化では「ZOZOCOSME」に注力し、2025年3月末時点では国内外の750以上のコスメブランドを取り扱っている。

Yahoo!ショッピングとYahoo!オークションの合算値となるLINEヤフーコマース事業の売上高は213億2900万円(24.5%増)。

BtoB事業の売上高は21億4500万円(5.6%減)。
BtoB事業では、ブランドの自社ECサイトの構築や運営・物流業務を受託している。2025年3月末時点で、受託サイト数は32サイト。

広告事業の売上高は112億0900万円(15.1%増)。
広告事業は、ZOZOTOWNとWEAR by ZOZOのユーザーリーチ基盤を活用し、主に取引先ブランド各社に広告枠を提供し、広告収入を得る事業形態。WEAR by ZOZOについては、引き続きユーザーの拡大およびコンテンツの拡充に注力している。

来期は、売上高2241億円(5.1%増)、営業利益698億円(7.8%増)、経常利益698億円(7.6%増)、当期利益485億円(7.0%増)を見込む。

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