ヤマダnews|’24年商1兆6291億円2.3%増・経常利益480億円2.1%増

(株)ヤマダホールディングス(群馬県高崎市、山田昇会⻑兼CEO)が2025年3月期の本決算を発表した。

売上高は1兆6290億6900万円(前期比2.3%増)、営業利益428億2100万円(3.2%増)、経常利益480億4500万円(2.1%増)、当期純利益269億1200万円(11.9%増)の増収増益で終了した。

営業利益率は2.6%(2.6%)、経常利益率は2.9%(3.0%)。( )は前年数値。

ヤマダホールディングスグループは今年度、「くらしまるごと」戦略の下、成長戦略として「LIFE SELECTをコアとした業態別エリア店舗開発の積極的推進」「Eコマースの強化推進」「SPA商品の積極的開発」「YAMADAスマートハウスで完結型くらしまるごと提案強化」「各事業会社別課題の目標設定で目標達成を図る」の5つの重点施策を実行し、継続した増収・増益体制の構築に取り組んだ。

また同社は、今期の増収増益の要因として、以下3点を挙げている。
①個人消費の持ち直しによる耐久消費財の需要増加
②気候要因によるエアコンをはじめとした季節家電販売の伸長
③グループシナジーの発揮による、ヤマダホームズをはじめとした事業会社各社の売上・利益の伸長

また販売管理費については、LIFE SELECTの出店に合わせた店舗の統廃合等による店舗生産性の向上のほか、紙チラシの代わりにデジタル広告を強化するといった広告宣伝の最適化に向けた取り組み等によって、人件費および広告宣伝費等の経費上昇を抑制した。

セグメント別の業績は以下の通り。

デンキセグメントの売上高は1兆3089億2900万円(1.4%増)、営業利益は296億9400万円(9.0%減)。在庫効率化を図るため、セルアウトを中心とした商談体系へ移行している過程における売上総利益への影響が発生したことを減益の要因として挙げている。

くらし体験・体感・完結型店舗「LIFE SELECT(日本最大級の品揃え・
価格・サービスの店)」は期末時点で全国に36店舗を展開する。3月に岐阜県大垣市に「Tecc LIFE SELECT イオンタウン大垣店」を新規オープンしている。

LIFE SELECTを中核としたエリア店舗開発の推進によって、店舗数は減少しているものの、直営売場面積は対前年同期比で100.9%の87万2818㎡と増加している。また、店舗の統廃合の推進により、店舗効率性・収益性も着実に向上している。

住建セグメントの売上高は2972億4000万円(6.3%増)、営業利益は93億7200万円(66.5%増)の増収増益だった。前期から取り組んできた改革および積極的広告投資が奏功し、住宅事業・中古買取事業等が好調に推移した。

金融セグメントの売上高は44億9200万円(4.5%増)、営業利益は13億0700万円(35.0%増)。グループの住宅事業・リフォーム事業と連携したヤマダNEOBANK住宅ローンおよびリビングローンの伸長や、ヤマダ少額短期保険の業績が拡大した。

環境セグメントの売上高は361億1100万円(10.3%増)、営業利益は16億3400万円(12.7%増)。リユース家電やPCの生産体制、売上高が着実に伸長し、増収増益となった。なお、再製品化した商品はヤマダデンキ300店舗以上で展開している。

期末店舗数は19店舗の新規出店、46店舗の退店により、直営店舗数978店舗となった。またFCを含むグループ店舗数総計は8838店舗となる。

 

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