ダイイチnews|年商587億円13.0%増・経常利益34.2%減

(株)ダイイチ(北海道帯広市、若園清社長)が 2025年9月期の本決算を発表した。

2024年10月1日~2025年9月30日の業績は、売上高586億円585億7000万円(前期比13.0%増)、営業利益13億0800万円(31.7%減)、経常利益12億8700万円(34.2%減)、当期純利益9億7900万円(31.3%減)と、増収、大幅減益だった。

営業利益率、経常利益率ともに2.2%。

今期の取り組みとして、①コンプライアンスの徹底、②出店戦略推進、③競合店対策、既存店の活性化、商品力・商品化技術強化、④ガバナンス体制強化(業務改善、組織の活性化、人財確保と教育の実践)、⑤社会貢献の5つを重点実施事項としている。

②の出店戦略推進では、2024年11月8日、千歳市に「千歳店」をオープン、2025年3月21日には(株)イトーヨーカ堂のアリオ札幌店の食品販売部門を継承した店舗をオープンするなど4店舗を新設。中期経営計画で掲げた3店舗出店の目標を2年目で上回った。

③競合店対策、既存店の活性化、商品力・商品化技術強化では、顧客目線の商品づくりと品揃えの徹底を基本方針に、「適正量目」「適正価格」の一層の追求、高品質でお買い得価格の「セブンプレミアム商品」の拡販(売上高で前年比120%)に努めた。

⑤社会貢献事業では、地域の小学校等の職場体験学習の受け入れや、帯広農業高校など地域と連携したイベントの開催などに協力した。また自治体と連携した再生可能エネルギー事業への参画も決定した。

「移動スーパー(とくし丸)」事業は2025年9月末時点で20台が稼働している。また、自然災害等が発生した場合、自治体と協力して迅速・確実に食料品等の生活物資を提供できる体制を構築するため、各自治体と「災害時等における物資供給に関する協定」締結を進めている。当事業年度は千歳市、音更町、幕別町と新たに協定を締結した。

地域別売上高は、帯広ブロックが227億3600万円(9.2%増)、旭川ブロックは142億6600万円(0.1%増)、札幌ブロックは215億6500円(28.7%増)。売上総利益率は25.3%となり、前期比0.3ポイント減少した。販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は24.1%となり、前期比1.1ポイント増加した。

2026年9月期は、売上高585億円(12.9%増)、営業利益16億5000万円(13.8%減)、経常利益16億5000万円(15.7%減)、当期純利益12億円(15.8%減)を見込む。

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