ユニクロニュース|上半期決算は海外事業が牽引し31.5%大幅増益

(株)ファーストリテイリングの2017年8月期上半期の業績が発表された。同社の本決算は8月末。盛んに発表されている小売業各社とは半年のずれがある。しかし驚くべき上期半期決算だ。

売上収益は1兆0175億円(前年同期比0.6%増)。上期だけで1兆円を超える。しかも営業利益は1306億円(31.5%増)。増収増益。とくに営業利益は計画を上回る好調さ。

為替差益154億円を計上したことから、親会社の所有者に帰属する四半期利益は972億円(106.7%増)と倍増した。

セグメント別に上半期の成績を見る。
[国内ユニクロ事業]
売上収益は4551億円(0.3%増)、セグメント営業利益は687億円(7.3%増)。これは計画通りの増益。既存店売上高は0.1%増。12月は減収だったが、「ユニクロ感謝祭」(11月)、春物商品の立ち上がりが好調で、盛り返した。また、値引率のコントロールにより、売上総利益率は2.1ポイントの改善。物流改革に伴う一時的な物流コストの増加があり、販管費比率は0.8ポイント上昇した。

[海外ユニクロ事業]
売上収益は3928億円(0.9%増)。この微増は為替の影響(11%押し下げ)によるもの。現地通貨ベースの売上収益はほぼすべてのエリアで増収した。セグメント営業利益は487億円(65.9%増)と、計画を上回る大幅な増益となった。とくに中国大陸、東南アジアの業績が好調に推移。米国事業も赤字幅が大幅に縮小した。
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[グローバルブランド事業]
セグメント営業利益は100億円(29.7%減)と計画を下回る減益。主にジーユー事業の減益が理由だ。
ジーユー事業は、秋冬商品の販売が計画を下回り、在庫処分を進めたためで、売上総利益率が低下した。

上半期の結果を受け、2017年8月期の連結業績予想は、 売上収益1兆8500億円(3.6%増)、営業利益1750億円(37.5%増)、そして親会社の所有者に帰属する当期利益は1000億円(108.1%増)を見込む。

セグメント別では、国内ユニクロ事業は通期で増収増益、通期の既存店売上高は約1.8%の増収を見込む。海外ユニクロ事業は大幅な増益、グローバルブランド事業は増収増益、そして上半期に足を引っ張ったジーユー事業は、下期は増益の見込みつつ、通期では減益を予想している。

 

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