イオンニュース|2017年2月期GMS主要企業の業績
イオン(株)の2017年2月期決算。総合スーパー事業の業績をまとめた。イオンでは「GMS」と呼ぶ。
ちなみにこのセグメントには、次の企業群が含まれる。
イオンリテール(株)
イオン北海道(株)
イオン九州(株)
イオン琉球(株)
(株)ボンベルタ〈千葉県成田市の百貨店業態〉
(株)サンデー〈ホームセンター業態〉
イオンスーパーセンター(株)〈東北のスーパーセンター業態〉
イオンバイク(株)
イオンベーカリー(株)
イオンリカー(株)
トップバリュコレクション(株)
このうちのイオンリテール(株)、イオン北海道(株)、イオン九州(株)、そしてサンデーの決算を紹介しよう。
イオンリテール(株)
営業収益2兆1853億4200万円(前年比0.4%増)。営業利益は83億7800万円と昨年より35億5700万円(42.5%)増。経常利益は70億9600万円で41億4300万円(58.4%)増。しかし、当期純利益は73億5300万円で、昨年度より87億8900万円のマイナスとなった。
売上高は2兆0062億円(0.8%)。衣料3402億円(▲2.7%)、食品1兆0752億円(0.1%)、住居余暇4172億円(▲1.8%)、その他20億円(同▲82.7%)、商品供給1714億円(31.8%)、その他の営業収入1790億円(▲4.0%)。部門別売上構成比は、衣料19.6%、食品58.1%、住居余暇22.2%。食品が6割に近づきつつあることに注目。
既存店売上高は前期比 97.7%(衣料95.9%、食品98.7%、住居余暇 96.9%)だったが、粗利益率は、商品改革・売場改革により、前期実績を 0.8 ポイント上回った。また既存店販管費は前期比 98.5%となり、営業損益は前期と比較して35 億 5700万円改善し、増収増益となった。
食品では夜6時~9時の「まいにち夜市」が貢献した。また販促では 2016 年11月25日~27日の3日間に「ブラックフライデー」を実施。同期間中の既存店売上高は対前年同曜日比で115%以上、とくに衣料が 130%以上と大きく伸長した。
カンパニー別売上高構成比は、東北カンパニー9.1%、北関東・新潟カンパニー14.7%、南関東カンパニー22.1%、東海・長野カンパニー19.4%、近畿・北陸カンパニー26.5%、中四国カンパニー8.2%。
期末GMS店舗数は345店舗で、そのうちイオンスタイルは39店舗。イオンスタイルへの改革は、まだまだ先が長そうだが、それがイオンリテールの伸びシロでもある。。
イオン北海道(株)
売上高1845億1100万円(前期比8.3%増)、営業利益82億5800万円(4.1%増)、経常利益82億6700万円(3.3%増)、当期純利益41億8300万円(増減なし)の増収増益。既存店は食品が102.3%と牽引し、売上高はほぼ前年を確保。営業利益率は5.0%、経常利益率も5.0%で良好。
(株)ダイエーから承継した店舗の強化に取り組み、17億8400万円の過去最大の店舗投資を行った。とくに2月に札幌麻生店、6月に東札幌店、11月には新さっぽろ店は大型リニューアルを図った。
承継事業の売上高前期比は 105.0%となり、初期計画の1年前倒しで黒字化を達成した。期末の総店舗数は76店舗。
イオン九州(株)
営業収益2364億1000万円(前期比▲1.6%)、営業利益は9億6500万円改善して7億7900万円(前期は1億8600億円の損失)、経常利益も9億7700万円改善の9億4700万円(前期1億8600万円の損失)、当期純利益4億800万円(前期20億4800万円の損失)と、利益面では大幅な改善を見せた。
営業利益率0.3%、経常利益率0.4%。
総合スーパーイオンタウン姶良の核店舗としてイオン姶良店(鹿児島県姶良市)を3月にオープンした。イオンストア九州とのシナジー効果を発揮する取り組みとして、イオンストア九州の店舗であるイオン笹丘店(福岡市中央区)を、9月に「イオンスタイル笹丘」としてリニューアルした。
これら総合小売事業の店舗数は、GMS1店舗の開店を含め、合計52店舗。売上高は1943億200万円で前期比97.8%。
ホームセンター事業は、売上高198億900万円(96.6%)、総店舗数は114店舗。
(株)サンデー
売上高474億3100万円(前期比11.9%増)、営業利益7億5600万円(46.3%増)、経常利益7億7900万円(46.8%増)と増収増益。営業利益率は1.5%、経常利益率は1.6%。
3月15日に青森県上北郡東北町にホームマート上北店を、9月22日に新しい業態となるカー用品専門店「GATERA(ガテラ)下田店」を青森県おいらせ町のイオンモール下田内に開設した。12月7日には青森県弘前市に100店舗目となるサンデー弘前樹木店をオープンした。総店舗数は100店舗。
来期業績予想は、売上高490億円(前期比3.3%増)、営業利益7億8000万円(同3.2%増)、経常利益8億円(同2.6%増)、当期純利益4億6000万円(同45.5%増)を見込む。
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