イオンニュース|ミニストップ、国内堅調も韓国ウォン下落で年商2千億円割れ

ミニストップ(株)(宮下直行代表取締役社長)は日本のコンビニランキングでは1つ順位を上げて第4位になったが、2017年2月期決算は苦戦した。

営業総収入は1969億5500万円(前期比7.8%減)、営業利益12億4100万円(同52.2%減)、経常利益22億8400万円(同37.5%減)、当期純利益2億1500万円(同77.8%減)と減収減益。

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営業総収入が前年から下回った理由は、韓国ミニストップ(株)の前期の連結会計期間が決算日変更のために14カ月だったことと、為替(ウォン)レートの下落による。

営業利益の減少の理由は、ミニストップ、韓国ミニストップ(株)ともに販売費及び一般管理費の増加に対してチェーン全店売上高が伸長しなかったこと。さらにベトナムのMINISTOP VIETNAMCOMPANY LIMITEDの出店による初期投資の増加などによって、営業利益はさらに影響を受け、前年を下回った。

国内事業

営業総収入は829億9500万円(前期比102.5%)、営業利益は21億4400万円(76.1%)。またチェーン全店売上高は3404億9200万円で、前期比101.2%。既存店は昨対99.9%(ファストフード99.7%、商品100.0%)だった。チルド弁当・チルド寿司・調理パン・レンジ麺などの日配が、品揃えの拡充とWAONによる販売促進効果により、全体をカバーした。
売上総利益率は、店内加工ファストフード・弁当・デリカの売上構成比が上昇したことなどによって、31.4%と、0.1ポイント改善した。しかし全店平均日販は42.1万円をまだまだビッグ3に引き離されている。

出店数は118店舗(cisca含む)、閉店数は76店舗で、国内の年度末総店舗は2263店舗。

海外事業

営業総収入1139億5900万円(86.0%)、営業損失は9億0300万円(前期は 営業損失2億2100万円)。

韓国ミニストップ(株)は、決算日変更により前連結会計年度の会計期間が14カ月だったこと、およびウォンレートが低下したことなどにより営業総収入が前年を下回った。しかし既存店は100.1%と前年を上回った。新規出店は325店舗、閉店は187店舗で、海外店舗数は年度末で138店舗増の2362店舗。

また中国の青島ミニストップ有限公司65店舗、ベトナムのMINISTOP VIETNAM COMPANY LIMITEDは72店舗、その他、持分法適用会社のフィリピンの499店舗を加え、海外4エリアでの年度末店舗数は2998店舗。

2018年2月期連結業績は、営業総収入2195億円(前期比11.4%増)、営業利益17億円(37.0%増)、経常利益26億円(13.8%増)、当期純利益1億5000万円を見込んでいる。

ミニストップは国内よりも海外の店舗数が上回っているが、その海外事業は初期投資負担もあるが、国内よりも厳しそうだ。

検索ワード:ミニストップ イオン 2017年 2月期 決算

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