アルビスニュース|営業収益779億円・5.1%増で経常利益率は過去最高の4.1%

富山県に本社を置き、北陸にスーパーマーケットを展開しているアルビス(株)(富山県射水市、大森実代表取締役社長)が、2017年3月期の決算を発表した。

もともとはボランタリーのチューリップチェーンだったアルビス(株)は、北陸スパー本部(株)と(株)チューリップが1992年に合併して、ボランタリーホールセラーを目指して誕生した。以来、1995年に名古屋証券取引所市場第2部へ上場、2015年に東京証券取引所市場第1部へ上場を果たして、2016年に創立50周年を迎えた。

同社の事業内容は、スーパーマーケットへ商品提供を行う卸売部門と、富山・石川・福井の3県に店舗を展開する小売部門の2部門からなっていたが、2014年に小売業に完全転換して、現在に至る。

その2017年3月期決算は、営業収益778億9100万円(前年同期比5.1%増)、営業利益25億6000万円(13.2%増)、経常利益31億4000万円(16.8%増)、純利益19億5600万円(24.5%増)。

営業収益は、前期の新店や今期の建て替え新店の売上げが好調で、前年を5.1%クリアしたし、計画をも上回った。

営業利益率は3.3%、経常利益率は4.1%で、とくに経常利益率は過去最高となった。

重点施策として『お客様満足度の向上』『従業員の活躍と成長を促す仕組み作り』『成長基盤の構築』の3つの方針を掲げて、企業価値を高める営業に取り組んだ。

店舗の最新化策として、2016年7月に「布瀬店(旧富山南店)」、同9月に「高原町店(旧グリーンプラザ店)」、同10月に「明倫通り店(旧フードバリュ野々市店)」を建て替えオープンした。

「布瀬店」は、小型店の最新モデルとして、老朽化した店舗をリニューアルした。「高原町店」は、標準タイプの最新モデルとして、老朽化したショッピングセンター(旧グリーンプラザ)を改装した。

「明倫通り店」は、大型店の最新モデルとして、これも老朽化した店舗を建て替え、売場面積を約1.5倍に拡大した。また、この店では、屋外テラスと直結するイートインコーナー「meirinterrace〈明倫テラス〉」を新設した。

既存店の活性策を推し進めて、2016年6月に高木店、同年11月に経堂店、辰口店、2017年1月に戸出店を改装した。

これらの改装では、新店の最新モデルを反映した売場、設備や品揃えを実現したほか、お客がくつろげるイートインコーナーを新設した。

人材確保に向けた施策として、女性採用割合の増加、女性の継続就業年数を伸ばす取り組み、女性管理職の割合拡大など、従業員の多くを占める女性社員が活き活きと活躍する取り組みを行った。
また、パート社員の資格等級制度が定着してきたことで、技能と賃金の連動が図られ、モチベーション向上に寄与している。

このほか、2017年4月1日付で製造子会社である「(株)アルデジャパン」と「(株)クレハ食品」を合併し、品質向上と品質管理体制の強化を図っている。

2018年3月期の見通しは、営業収益843億700万円(8.2%増)、営業利益29億3900万円(14.8%増)、経常利益33億円(5.1%増)、当期純利益21億7800万円(11.3%増)と、強気の姿勢を崩さない。

業績の推移(連結)

検索ワード:アルビス 決算 北陸スパー本部 チューリップ

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧