伊藤園ニュース|売上高4759億円で2.2%増、純利益は58.9%増と増収増益

㈱伊藤園(本社:東京都渋谷区、本庄大介代表取締役社長 )が、2017年4月期(2016年5月1日~2017年4月30日)の決算を発表した。

2017年4月期の連結業績は、売上高4758億6600万円(前期比2.2%増)、営業利益217億7400万円(26.3%増)、経常利益215億2400万円(42.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益136億9300万円(58.9%増)で増収増益の好決算となった。

[リーフ・ドリンク関連事業]
国内の茶葉(リーフ)製品は、ティーバッグシリーズやパウダータイプのインスタント緑茶など簡便性商品が好評だ。また、「ティーテイスター資格」を保有する社員が実演販売や試飲会で、急須で入れたお茶を提供することにより、高価格帯のパック茶販売の強化をしている。

*これまで社内資格制度として運営してきたこの「ティーテイスター制度」は、2017年3月24日に「伊藤園ティーテイスター社内検定」として、厚生労働省に認定された

飲料(ドリンク)製品は、主力製品である「お~いお茶」が国内茶系飲料No.1ブランドとしての価値向上を図っている。製品パッケージに春の桜、秋の紅葉などをデザインしたり、夏には「氷水出し京都宇治抹茶入りお~いお茶」を販売したりと季節感を演出することで緑茶の新しい楽しみ方を提案した。

また、グループでは「茶産地育成事業」を推進している。主に九州地区において、耕作放棄地を積極活用した大規模茶園経営で、高品質で安定した原料調達を実現している。この事業により、「お~いお茶専用茶葉」の使用量を増やし、更なるブランド価値向上を図っていく。この「茶産地育成事業」などが評価され、ビジネス誌「フォーチュン」にて2016年9月に「世界を変える企業50社」のうち、日本企業では最高位の18位に選ばれた。

海外事業は、茶葉製品では、米国、豪州、東南アジアを中心にグローバルブランドの「MATCHAGREENTEA」の販売や、飲料製品は、ITOEN(NorthAmerica)INC.において、「お~いお茶」などの無糖茶飲料を販売し、ともに順調に売上を伸ばしている。また、米国を中心にコーヒー豆の栽培から販売までを行うDistantLandsTradingCompany,Inc.においては、主要顧客であるフードサービスチェーンへの製品販売など、引き続きシナジー効果を追求している。

この結果、リーフ・ドリンク関連事業の売上高は4396億9800万(1.8%増)、営業利益は190億9300万円(28.1%増)となった。

[飲食関連事業]
タリーズコーヒージャパン(株)は、創業20周年記念コーヒー豆「タリーズブラジルファゼンダバウピーベリーレッドブルボン/イエローブルボン」や、抹茶系はじめドリンク類を始め、パスタなどのデリカ類やサンドイッチ類も好調に推移している。また、新規出店も順調に進み、総店舗数は671店舗となった。

この結果、飲食関連事業の売上高は302億5200万円(9.9%増)、営業利益は31億3000万円(8.7%増)とこちらも好調に推移した。

次期の見通しは、売上高4925億円(3.5%増)、営業利益226億円(3.8%増)、経常利益220億円(2.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益140億円(2.2%増)を見込んでいる。2020年に東京で開催される「東京オリンピック・パラリンピック競技大会」に向けて、「伊藤園」から世界の「ITOEN」として、更なるブランドの確立を目指す。

検索ワード:伊藤園  お~いお茶 リーフ ドリンク 飲食  

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