ライトオンnews|第3四半期は前年在庫残りで8%減収・経常損失6.6億円

カジュアル衣料専門店チェーンの(株)ライトオン(茨城県つくば市、横内達治社長)は、2017年8月期の第3四半期(2016年8月21日~2017年5月20日)までの決算を発表した。
累積売上高は620億4900万円(前年同四半期比▲7.6%)、営業損失は6億3500万円(前年は4億52900万円の営業利益)、経常損失は6億5700万円(前年は4億48700万円の経常利益)、四半期純損失は9億5700万円(前年は2億54300万円の純利益)と、大幅な減益となった。

上半期は、前年からの持ち越し商品の消化が進まず、前年の売れ筋商品を踏襲した商品群の展開が多くなったことで、売場が新鮮味に欠け、集客が大きく落ち込んだ。第3四半期後半も、ビッグシルエットのトップス等のトレンド商品が一定の売上げを上げたが、持ち越し商品が多く、売場の鮮度回復、集客の改善にならなかった。要は、前年度の売れ残り在庫を処分しきれなかったというのが減収赤字の理由。

また、ライトオンでは不採算ブランド「フラッシュリポート」と「チャイム」を2017年8月までに廃止するが、両ブランド20店舗を含む31店舗を閉鎖したことも売上げ・利益を圧迫した。

出店は新ブランド「ノーティードッグ」24店舗、旗艦店として位置付ける東京都渋谷区の「HARAJUKETOKYO店」を含む44店舗。既存店改装は上野店、池袋店、イオンモールKYOTO店で実施。2017年5月20日段階の店舗数は527店舗。

ライトオンはジーンズのナショナルブランドの品揃えを強みとしているが、一方でプライベートブランド商品も増やしている。第1にマーチャンダイジング検証による商品力と品揃えの見直し、第2にQR(クイック・レスポンス)の仕組みづくりなどのサプライチェーン強化、そして第3にデニムブランドの商品力強化を施策にあげて取り組んでいる。しかしジーンズを含めて、カジュアル衣料はユニクロの圧勝。ユニクロとの違いをどう出すか。それが最大の課題となる。

検索ワード:ライトオン 2017年 第3四半期 決算 カジュアル衣料

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