セブン&アイnews|6月既存店売上高は7-11とデニーズだけ増/他は減

(株)セブン&アイホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)の業態別の主要事業会社の6月の営業が発表されている。

いまやセブン&アイの中核はコンビニエンスストアの(株)セブン‐イレブン・ジャパン(古屋一樹社長)だが、6月の既存店売上高は昨年同月比101.5%だった。前月の5月が101.7%だったから、0.2ポイントダウン。既存店客数101.2%、客単価100.3%。全店ベース売上高は104.2%。5月末の店舗数は1万9588店で、前月より9店舗の増加。5月が126店増だったから、小休止の状態だった。

7-Eleven, Incはかつてのサウスランド社だが、米国内既存店の商品売上高はドルベースで102.6%。アメリカの方が伸び率は高い。チェーン全体の総売上高はさらに伸長して、107.1%と好調を維持している。

いまや「お荷物」の印象すら出てきた総合スーパーのイトーヨーカ堂(三枝富博社長)は、既存店売上高97.3%と今期に入ってからずっと前年割れだ。客数は97.4%、客単価も99.9%。全店ベースでも総売上高は97.1%で、今期に入って2勝2敗。

地道に貢献しているのがスーパーマーケットの(株)ヨークベニマル(福島県郡山市、真船幸夫社長)。既存店が昨対99.1%。客数が101.2%、客単価が97.9%。既存店客数が1.2%増加している点は評価できる。全店ベースの売上高では、101.9%と今期に入って4カ月連続増加している。

百貨店のそごう・西武は既存店前年比101.4%ながら、全店では前年比93.9%。店舗の売却などの政策をとっているためで、既存店は今期に入って3勝1敗ながら、全店売上高は全敗。今期は収益性の回復が最大のテーマだ。

外食事業の(株)セブン&アイ・フードシステムズ(小松雅美社長)。6月の既存店は客単価プラス4.4%だが、客数マイナス2.6%で、既存店売上高は昨対101.7%。全店売上高も100.7%で、客単価の引き上げに頼った経営と言えるか。既存店客数を引き上げる根本政策が求められている。

検索ワード:セブン-イレブン イトーヨーカ堂 ヨークベニマル そごう・西武 デニーズ

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