伊藤園|第1Qは売上高5.7%増/営業利益▲3.1%だが経常利益7.3%増

㈱伊藤園(東京都渋谷区、本庄大介社長)が、2018年4月期第1四半期決算を発表した。第1四半期連結累計期間(5月1日~7月31日)までの業績は、売上高1364億5100万円(前年同期比5.7%増)、営業利益63億2300万円(3.1%減)、経常利益61億4100万円(7.3%増)、四半期純利益は、36億9200万円(3.2%増)となった。

セグメント別の業績は以下の通りである。

<リーフ・ドリンク関連事業>
国内の茶葉(リーフ)製品は、パック茶の飲用提案を強化し、とくに「氷水出し緑茶」を積極的に提案した。ティーバッグシリーズやパウダータイプのインスタント緑茶など、簡便性商品が好調だった。

飲料(ドリンク)製品は、「お~いお茶」の鮮度にこだわった。九州地区の耕作放棄地を積極活用し、大規模茶園経営のもと、高品質で安定した原料調達を実現する「茶産地育成事業」を推進した。

日本茶・健康茶・中国茶飲料は、ノンカフェイン茶系飲料「健康ミネラルむぎ茶」が、好調に推移した。コーヒー飲料は、「TULLY’S COFFEE」ブランドシリーズがボトル缶コーヒー市場を牽引し順調だ。

チチヤス㈱は、広島県を中心とした乳類と発酵乳等の積極的な販売に加え、伊藤園との共同開発によるブランドシナジーを拡大している。ネオス㈱は、西日本に強い販売チャネルを持ち、グループの自動販売機事業の収益性を継続的に高めている。

海外においては米国、豪州、東南アジアを中心に、茶葉(リーフ)製品を「グローバルブランド」で展開する「MATCHA GREEN TEA」を販売している。飲料(ドリンク)製品は、和食や抹茶の世界的ブームや健康志向の高まりを背景に、「ITOEN(North America)INC.では「お~いお茶」などが順調に売上げを伸ばしている。コーヒー豆の栽培から販売までを行うDistant Lands Trading Company, Inc.は、フードサービスチェーンへの伊藤園グループ製品の販売など、シナジー効果を追求している。

この結果、リーフ・ドリンク関連事業の売上高は1267億9300万円(5.6%増)、営業利益は 54億9800万円(3.1%減)となった。

<飲食関連事業>
タリーズコーヒージャパン㈱は、創業20周年記念ドリンク「アイスカプチーノ」やティー系ドリンク類が好調なことに加え、パスタなどのデリカ類やサンドイッチ類も売上げを伸ばした。新規出店も順調に進み、期末の総店舗数は679店となった。この結果、飲食関連事業の売上高は78億4600万円(5.7%増)、営業利益は8億4100万円(5.2%減)となった。

引き続き積極的に投資をすると同時に、既存店舗の改装などで活性化を図り、店舗競争力を高め、スペシャルティコーヒーショップとしてのさらなるブランド強化を図る。

通期の業績予想は、売上高4925億円、営業利益226億円、経常利益220億円、純利益140億円を見込んでいる。

検索ワード:伊藤園 お~いお茶 第1四半期 決算 

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