ライトオンnews|17年度7%減収/29億円経常損失/前年商品消化進まず
ジーンズを中心にしたカジュアル衣料チェーンの(株)ライトオン(東京都渋谷区、横内達治社長)は、2017年度(2016年8月21日~2017年8月20日)の決算を発表した。
売上高は800億2800万円(前年同期比7.4%減)、売上総利益は358億7700万円(12.7%減)、営業損失は28億4900万円(前期は37億3300万円の営業利益)、経常損失は28億8800万円(前期は36億7700万円の経常利益)、当期純損失は44億2100万円(前期は17億5400万円の当期純利益)で、減収減益となり非常に苦しい年度だった。
店舗数は前年から1店舗減少して513店。
同社は「商品力の強化」を軸にさまざまな施策に取り組んできた。しかし、前年の売れ筋商品を踏襲した商品群が多くなったことで、売場が新鮮味に欠け、集客が大きく落ち込んだ。
前年からの持ち越し商品の消化が進まなかったため、在庫消化の値下げロスが増大し、売上総利益率は358億7700万円、粗利益率44.8%と、前年の47.6%から2.8ポイント低下した。また、年度初めの売上目標に向けて積極投資を行った結果、販売費及び一般管理費は387億2700万円の48.4%と5.2ポイント増加した。
下半期においては、持ち越し商品などの販売を強化し消化に努めてきたが、トレンド商品の品揃えが不十分だったこともあり、売場の鮮度回復、客数の回復には至らなかった。「WASHI DENIM」シリーズなど好調に推移した新規商品もあったが、全体的には伸び悩んだ。
本年度、同社は市場の変化に迅速に対応できる体制の構築や、在庫管理の精度向上に向けた業務改善などによって、本事業年度において顕在化した課題の解決を図り、業績の回復・伸長を目指す。売上高800億円、営業利益15億5000万円、経常利益15億円、当期純利益5億5000万円を見込んでいる。
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