いなげやNews|2017上半期1272億円1.7%減も営業損失から黒字転換

(株)いなげや(東京都立川市、成瀬直人社長)は2018年3月期の第2四半期の決算を発表した。

営業収益1271億6900万円(前年同期比1.7%減)、営業利益11億2600万円(前年同四半期は2億1400万円の営業損失)、経常利益12億2800万円(前年同四半期は1億1500万円の経常損失)、四半期純利益6億1600万円(前年同四半期は4億5700万円の四半期純損失)と前年同期の赤字から黒字に転じた。

売上総利益は340億9100万円と0.2%増加し、売上総利益率は27.8%で前年より0.5ポイント改善した。また販売費及び一般管理費は経費の見直しにより、374億9300万円となり3.3%減少した。

いなげやグループにおける事業セグメントの状況は以下の通りである。

主力のスーパーマーケット事業は、売上高(外部顧客)は1012億3400万円(2.6%減)、セグメント利益は5億5000万円(前年同四半期は6億4800万円の損失)。既存店売上高は前年同四半期比1.4%減だった。

いなげやでは「商品経営への転換」をスローガンに、「ヘルシーリビング&ソーシャルマーケット」をテーマにした次世代志向の新たなスーパーマーケットづくりにチャレンジしている。「ヘルシーリビング&ソーシャルマーケット」は、食と人を通して地域社会に貢献し、お客さまが健康に歳を重ねて人生の喜びや楽しさを味わっていただけるような、なくてはならない店のことを言う。

そのうえで営業政策としては、「Ready to」「健康」「シニア」「地産地消」の4つの方針を掲げて、惣菜を中心に生鮮を強化している。

またポイントカード「ing fan(アイエヌジーファン)カード」による分析データをもとに、地域特性や地域の暮らしに合った商品展開を行っている。

子会社の(株)三浦屋では品質第一主義をモットーに「三浦屋ブランド」を浸透させることを基本方針として取り組んだ。

設備投資では、いなげやの新店舗「ブルーミングブルーミーグランエミオ大泉学園店」(東京都練馬区)の店内に、三浦屋の新フォーマット「グルメグランエミオ大泉学園店」を開設した。またいなげやでは5店舗を改装した。9月末の店舗数は、いなげや140店舗、三浦屋の12店舗で、合わせて152店となった。

もう一つの核事業であるドラッグストア事業は、売上高は208億6300万円(3.2%増)、セグメント利益は4億9600万円(32.1%増)。既存店売上高は前年同四半期比0.5%となった。
今年度より、「骨太体質の進化に基づく店舗主導型経営の確立」を中期3か年経営方針としてスタートさせている。設備投資としては2店舗の改装を実施した。9月末の店舗数は129店舗である。

ほかに、小売支援事業5億4400万円(12.1%減)、セグメント利益は9200万円(28.7%増)。

検索ワード:いなげや 三浦屋 ブルーミングブルーミー

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