ラオックスnews|インバウンド消費活況も第3Q減収・営業損失
ラオックス(株)(東京都港区、羅怡文社長)が2018年度12月期の第3四半期(2017年1月1日~2017年9月30日)の決算を発表した。
売上高471億5400万円(前年同期比4.6%減)、営業損失3億3300万円、経常損失6億1900万円、純損失78300万円となった。
ラオックスの主要事業は免税対応店。訪日外国人観光客の動向は、7月~9月の訪日旅行客数が推計で743万人(前年比18.7%増)を記録、9月にはこれまでで最も早いペースで、年累計で2000万人を越えるなど、堅調に推移した。訪日外国人消費動向でも、消費総額は1兆2305億円(前年比26.7%増)と四半期の最高記録を更新した。
国内リテール事業は、インバウンドにおけるレジ通過数は72万3400件(前年同期差10万1355件増)と過去最高を記録し、レジ通過単価は堅調に推移(429円増)したが、来店客数を伸ばすためのブランディング活動費用や新規出店による初期投資費用がかさんだことで収益性の改善は見られなかった。旧新興製靴工業(株)を(株)モード・エ・ジャコモに吸収合併したが、まだ十分な統合効果は出ていない。その結果、売上高は442億3100万円(6.6%減)、営業利益は2億6300万円(88.3%減)と減収減益。
海外事業は、日本製の商品を中国大陸や台湾へ卸売りする商いと、越境ECだが、売上高は14億3000万円(15.0%減)、営業損失は1億0500万円となった。
ラオックスグループでは「モノ+コト」のトータルサービスの提供を強化している。7月には、「千葉ポートスクエア ポートタウン」を開業、ラオックスとしては初となる飲食部門やエンターテインメント部門を加え、ワンストップで買物(モノ)と体験(コト)を楽しんでもらえる提案をする。インバウンドだけでなく国内マーケットを視野に入れた事業展開を行っている。
期間中は、4店舗の開店、1店舗の閉店をした。
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