ファーストリテイリングnews|第1Q売上高6170億円/海外ユニクロが国内超
(株)ファーストリテイリング(山口市、柳井正会長兼社長)が、2018年8月期の第1四半期の連結業績を発表した。
2017年9月〜11月の3カ月の実績は、売上収益6170億2600万円(前年同期比16.7%増)、営業利益1139億0100万円(28.6%増)、税引前利益1178億3200万円(13.1%)、純利益785億4000万円(同12.7%増)で大幅な増収増益となった。
売上収益対比営業利益率は18.5%、同税引き前利益率は19.1%。
国内ユニクロ事業は、売上収益2570億円(7.6%増)、営業利益541億円(18.6%増)と増収増益。eコマース販売を含む既存店売上高は8.4%増と絶好調。「ヒートテック」「ダウン」「スウェット」「メリノセーター」など秋冬商品の需要に対して、在庫を準備したことが売上げ確保につながった。また、11月に開催した「ユニクロ感謝祭」の販売も計画を大きく上回り、11月単月では過去最高の売上げを更新している。
eコマースは25.6%の増収。売上構成比は7.0%へと上昇した。
海外ユニクロ事業は、売上収益2582億円(31.4%増)、営業利益466億円(54.7%増)と大幅な増収増益。初めて国内ユニクロ事業の売上収益を超えた。「グレーターチャイナ」と「韓国」は、前年に比べて寒い秋冬となり、防寒衣料が売上げを伸ばした。「東南アジア・オセアニア」は、常夏の気候に合った夏物商品、またトラベル需要向けの冬物商品も好調だった。
赤字が継続していた「米国」は、この第1四半期では黒字に転じた。「欧州」ではフランス、ロシアの業績が上向き、大幅な増益となった。2017年9月にはスペインに初出店し、順調に推移している。
ジーユー事業は、売上収益608億円(5.6%増)、営業利益90億円(31.8%増)。9月はトレンド商品を中心に順調だったものの、10月以降は防寒衣料などの実需アイテムが少なく、既存店売上高は前年を下回った。一方で、値引きのコントロールや経費削減により、営業利益は増益だった。
グローバルブランド事業は、売上収益400億円(13.8%増)、営業利益30億円(10.4%増)。セオリー事業は増収増益、コントワー・デ・コトニエ事業は減益、プリンセスタム・タム事業および JBrand 事業は前年並みの赤字となった。
通期の売上高は2兆0500億円(10.1%増)、営業利益2000億円(13.4%増)、税引前利益2000億円(3.4%増)、当期利益1200億円(0.6%増)を見込んでいる。
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