近鉄百貨店news|第3Q売上高5.3%増・経常黒字化/あべのハルカス好調

(株)近鉄百貨店(大阪市阿倍野区、髙松啓二社長)が、第3四半期連結累計業績を発表した。

売上高は2020億6800万円(5.3%増)、営業利益は16億7100万円(前年同期は6600万円の営業利益)、経常利益は13億4200万円(前年同期は1億3100万円の経常損失)だった。

百貨店業は、売上高1850億5100万円(5.8%増)、営業利益9億4700万円(前年同期8億3700万円の営業損失)となった。

「あべのハルカス近鉄本店」は、1937年に「大鉄百貨店」を開業してから創業80周年を迎えた。売上高が好調に推移している食料品・化粧品売場に人気のショップを新設するなど、改廃を推し進めた。その結果、売上高が3月~11月すべての月で前年実績を上回り、好調を維持している。

「上本町店」などの地域中核店では、大型専門店の導入をはじめ、各フロアの改装を実施した。また、2016年6月「四日市店」にオープンした同社独自のベーカリーブランド「ブロッドン」を、2017年4月には「奈良店」、8月には「生駒店」にも導入。さらに「生駒店」には6月に「成城石井」を導入するなど、フランチャイズ方式による直営店舗を積極的に出店した。ほかにも、三重県伊勢市で開催された「第27回全国菓子大博覧会・三重」会場内の物販ブースの運営を受託し増収を図った。

卸・小売業は、(株)シュテルン近鉄の輸入自動車販売が好調だったことで売上高は108億7300万円(4.6%増)と増収。一方で、同社の新店舗開業による一時的な費用が増加し、営業利益は1億6500万円(46.6%減)となった。

内装業は、売上高34億4200万円(15.4%減)、営業利益3億8500万円(39.5%減)の減収減益。その他事業は売上高27億0100万円(9.8%増)、営業利益1億5700万円(前年同期は5300万円の営業損失)。

同グループでは「中期経営計画(2015年度-2017年度)」に基づき、「あべのハルカス近鉄本店」の集客力の強化、地域中核店の再構築といった施策を推し進めている。2018年2月期の連結業績は、売上高2711億円、営業利益39億円、経常利益33億円、純利益26億円を見込む。

検索ワード:近鉄百貨店 あべのハルカス近鉄本店  百貨店  創業80周年

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