オークワnews|17年度売上高2687億円0.1%減・改装費負担重く利益3割減
(株)オークワ(和歌山市中島、神吉康成社長)が2018年2月期決算を発表した。
営業収益2686億5000万円(前年同期比0.1%減)、営業利益21億4400万円(29.7%減)、経常利益23億5300万円(27.0%減)、純利益10億0100万円(32.2%減)と厳しい結果だった。
営業利益率は0.8%、経常利益率は0.9%。
今期は店舗特性や地域の顧客ニーズに合わせた商品構成の見直しによる改装を積極的に行った。オー・ストリート紀ノ川店、河内長野店、新宮駅前店、本社中島店、ロマンシティ御坊市、橿原常盤店、鈴鹿高岡店は全面改装をした。
7月に那賀店(和歌山県紀の川市)、12月にスーパーセンターサウス亀山店(三重県亀山市)、ラフレ初生店(静岡県浜松市)の3店を新規出店し、2店を閉鎖した。2月末店舗数は161店。そのうちネットスーパー事業は18店舗となった。
また岐阜県安八群安八町に惣菜工場の「オーデリカファクトリー安八」を新設し、東海地方に合った商品提供ができる体制を整えた。これにより、三重県、愛知県、岐阜県、静岡県におけるドミナント戦略の一翼を担うインフラ設備が完了した。
販促施策の一環として、ディスカウント業態のプライスカット店舗で電子マネー機能付きオーカードが利用できるようにした。オークワアプリによるクーポン券発行、SNSを活用した情報発信など新たな販促施策も取り入れた。
連結子会社の食品スーパー(株)ヒラマツは太田店の改装を行ったが、他の既存店が苦戦して減収減益となった。外食の(株)オークフーズも、競合の激化と4店舗の改装負担により減収減益となった。