ABCマートnews|2018売上高2543億6.4%増/経常率17%/国内外増収増益
(株)エービーシー・マート(東京都渋谷区、野口実社長)が、2018年2月期の連結業績を発表した。
売上高は2542億8300万円(前期比6.4%増)、営業利益は433億8600万円(3.6%増)、経常利益は445億0100万円(3.8%増)、純利益は297億1400万円(4.8%増)。増収増益だった。
営業利益率は17.1%、経常利益率は17.5%。
シューズ業界では「アスレジャー」と呼ばれるスポーツファッションがトレンドで、スニーカーを中心としたカジュアル志向のスポーツシューズの需要が拡大している。また、政府によるスニーカー通勤の推奨を機に、ビジネス上でのカジュアルファッションを後押しする動きがでてきている。このような状況下、同社グループは、都心部への人口回帰やインバウンド消費の増加に対応してきた。
国内の売上高は1876億0400百万円(4.2%増)、セグメント利益は392億9800万円(3.8%増)となった。店舗の売上高増収率は、都心部を中心に国内外の顧客増を受け、全店で4.0%増、既存店は3.6%増。
カジュアルラインのスポーツシューズやファッションスニーカーの販売、またテレビCM等による広告宣伝を連動させた取り組みを強化した。キッズシューズやレディース向けのスポーツシューズについても、ファッション雑誌やSNSによる宣伝を強化したことから女性客の獲得に成功し、好調に推移した。
店舗展開では、商業施設やショッピングセンターを中心に63店舗出店した。その中で、アスレジャー需要を取り込むための新業態として「ABC-MARTSPORTS」7店舗を出店した。また、新宿、池袋、福岡など大都市の大型旗艦店を含め、47店舗を改装した。一方で、既存店のスクラップ&ビルドを積極的に進め、商業施設の閉館に伴うものを含めた30店舗を閉店した。この結果、国内店舗数は939店舗となった。
海外の連結子会社はいずれも12月決算。売上高は676億5700万円(13.2%増)、セグメント利益は40億4900万円(1.7%増)となった。各国の業績は、為替が若干円安水準だったことで、韓国の売上高は468億2100万円(前期比14.6%増)、台湾の売上高は51億1100万円(32.2%増)、米国の売上高は157億2500万円(4.6%増)だった。
店舗展開は、韓国に42店舗、台湾に4店舗の新規出店を行った。期末店舗数(2017年12月31日現在)は、韓国220店舗、台湾40店舗、米国4店舗で、264店舗となった。
店舗は、国内外合わせて109店舗の新規出店を実施し、その結果、グループの店舗数は1203店舗となった。
次期業績は、売上高2634億円(3.6%増)、営業利益は439億円(1.2%増)、経常利益は446億円(0.2%増)、当期純利益は297億4000万円(0.1%増)を見込んでいる。